1パート
「おかえりなさい。」
「ただいま戻りました。」
ユイがカイトに手を貸してエストレーリャの中に戻ってからしばらくたったある日、ミチルに試験の案内が来た。マイとアユミが覗きこんでいた。
「一次試験だって。」
「面接が三回あるの?」
「そう。最初は担当者と面談して次は課長、その次が社長。」
「受かるといいね。」
ミチルは自分の本来の目的を果たすために準備を進めていた。
カイトはノゾミに会いに行った。
ユイ達は立ち会いたいもののまとめるものがあり、結果としてカイトは一人で会いに行った。
部屋の中は暖かくベッドや部屋の位置からかとても明るかった。
奥の方でベッドに座っていたのがノゾミだった。
「おはよう。あなたは?」
「リオンソードのパイロットのカイトです。」
「あー。なるほどね。話しは聞いてるよ。すごいね。」
敵だったのにと危うく口走りそうになってそれを飲み込んでカイトはお礼を言った。
「カイトくんだっけ?お年は?」
「25です。」
「若いねぇー。私なんか7つも上だぁー。」
と、笑って見せたノゾミ。カイトには優しい笑顔であるどころか顔も整っていてとても綺麗な人に見えた。その後もいろいろなお話をして、カイトが感じたのはとてもノゾミが優しい人だということだった。
そんな中ユイにまた依頼が来た。
「また依頼が来たか。最近は早いな。」
「私たちがリオンを次々と撃破してますからね。影響を受けてるのかもしれない。今度はアクエリアスで敵を回復させられるタイプらしい。」
「回復させたら長期化するから回復する前に叩かないとな。」
「今回の作戦、私が考えてもいいですか?」
アユミがユウタに聞いた。
「いいよ。できたら見せにおいで。」
アユミは何度もしつこくユウタに聞きにいきユイやシンゴの意見も参考にして作戦を考えていった。
「リオンセイバーは前に撃破されたけどリオンスピードとリオンバズーカは間違いなく参戦してくるからアクエリアスはおそらくこの二機をアシストするわけだし…」
アユミが一生懸命勉強する様子をマイは隣で作業をしながら見ていた。マイはアユミが一生懸命頑張る理由を何となくわかっていた。もし、ミチルが試験にすべて通れば採用が決まる。ミチルがいなくなっても大丈夫であるとミチルに安心して旅立ってもらいたくてアユミは自分にできる事をしているのだと。
「アユミ、すごいよ。えらいと思う。」
「どうしたのいきなり?」
「ううん。なんでもなーい。」
アユミはマイの顔を見て、マイがすべてお見通しであることがわかった。
「ねぇマイ?」
「ん?」
「今度さ、ユイさんに頼んで三人でお休みもらって遊ぼうよ。もしかしたらもうこの三人で遊べる機会そんなないかもしれないし。」
「いいね!あそぼー!」
マイは楽しみでもあり、寂しくもあった。




