1パート
マモルに会いに行くとリオンソードの足を修理していたマモルはふりかえって言った。
「君がカイトさんだね。体は大丈夫かい?」
「はい。皆さんのおかげですっかり。少し手伝ってもいいですか?」
「お、大歓迎だ。そこのパーツを組み込むのを頼む。」
修理が一段落してテスト飛行をしている時にマモルがいきなり言った。
「おいおい、こんなんでよく今まで無事だったな。全然操縦が安定してないぞ。」
カイトからしたら意外な言葉だった。そんなことを言われたことがなかったのだ。
「リオンの操縦をうまくなるにはそもそも基礎となる飛行訓練をやりこまなければならん。ところどころ怪しいところがあるぞ。」
カイトはマモルのアドバイスを受けて飛行訓練を始めた。
「飛行するのは簡単だがもちろんミスればぶつかる。ひたすら飛ぶのはつまらないが大切な作業だ。周りが見えるようになれば自信もつく。当面の目標としてはこのルートを減速なしで飛びきること。」
マモルが指し示したルートをカイトはできる自信が全くなかった。
その日からカイトは目標目指して飛行訓練を始めた。10回毎に使えなくなる空のスロットが机の上に何個も何個も上がっていった。
ある日、飛行訓練にマモルがついてきて一緒に乗ったことがあった。
真っ暗な宇宙の中気まずいなとカイトが感じていた頃マモルが話し始めた。
「おおかたこないだの戦いで周りに迷惑をかけた事を申し訳なく思うのと、これから先に不安を抱えてるんだろ。」
カイトがびっくりした顔をしたのを見て、マモルは続けた。
「図星か。あのリオンの壊れ方を見て思った。あれだけぶっ壊れたのにだれも助けに来なかったのは不自然と感じたからな。君が必要ないと言ったのかなと思って。」
「愚かだったと自分でも思います。リオンをこんなにして。みんなに心配と迷惑をかけて。」
「一人だけで頑張ろうとする典型的な失敗例だよ。そうだ。今日の夜エンジンの部品の修理をするんだ。デリケートなやつだから夜にしかできない。手伝ってほしいんだが。」
「わかりました。」




