表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空を飛びたいと言ったけど、竜になりたいとは言っていない  作者: 氷桜 零
三章 世界の危機は、自分の危機
42/44

挿話4


ルクスは、いくつもの特大の範囲魔法を落としておきながら、一人?一頭?静かに眠りについた。

こちらの気も知らないで、心地良さそうな眠りについている。


あの衝撃的な事実を知ってから、私の頭の中はものすごい速さで回転している。

下手をすれば、今後の私の行動によって世界が滅びかねないなんて、冗談でも笑えない。


いや、全く冗談ではないのだが……


とにかく、至急ということで、国王陛下である兄に面会の先触れを出した。

さすがに私とカーライルの二人で抱えるには、問題が大きすぎる。

兄上にも、重荷を背負っていただこう。


「王弟殿下、陛下がすぐにお会いされるそうです。執務室にいらっしゃるようにと、言伝られました。」


「わかった。」


至急、と言うのが良かったらしい。

カーライルと二人、普段では考えられない速さで、兄上の執務室に向かった。





――――――


「急がせてしまい、申し訳ありません、陛下。」


「何、構わんさ。お前が至急と言うからには、緊急なんだろう?何があった?」


私はルクスから聞いた話を、一言一句違わずに伝えた。

竜のこと、盟約のこと、瘴気のこと、これから起こる問題とその原因について。


案の定、兄上は頭を抱えた。


兄上の気持ちはよくわかる。

私もそうだったからな。

可愛い弟のためだ。

悪いが一緒に背負ってくれ、兄上。


「いやいやいや。どうすんのこれ!?俺はただの国王だぞ!?こんな世界の真相みたいな話されて、どうすんの、本当……」


「現実逃避しないでください。」


兄上は、私を恨みがましい目でジーッと見てきた。


「こんなの、一国の王が処理できるわけないじゃん。世界規模だよ!?」


「何か方法はありませんか?」


「……世界を巻き込むなら、教会、サラン聖国を巻き込むべきだな。あそこが納得して協力してくれれば、国教の国や信者の多い国は賛同してくれるだろう。だがどうやって繋ぎを取るか、だよなぁ……」


サラン聖国。

ブロワマール神を祀り、各国にある教会を束ねる総本山で、教皇が王をしている特殊な宗教国家だ。

一神教ゆえに、ブロワマール神の信者は多い。

あそこが協力してくれれば、信者を動かすことができる。

敵に回すと非常に厄介だが、味方に引き込めれば逆に有利に働く。


問題は、どうやって繋がりを持つのか。

どうやってこの話を信じてもらえるのかだ。

そこが障害となって、なかなかいい案が思いつかない。


兄上とカーライルと三人で、ああでもない、こうでもないと議論をかわすのであった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ