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創造スキルは万能です~ソロでダンジョン深層まで攻略していた俺、配信に映ってバズってしまう~  作者: ターシ


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74/80

74 自由な発想を持ちたい


 (待てよ...?)


 装備の付与を考えているときに、ふと思いついたことがあった。


 俺の創造スキルは、自分で言うのもなんだがなんでもアリだ。

 これを上手く使えば、例えば「付与の移動」なんかできるんじゃないんだろうか?


 装備更新は、付与素材を取ってきて新たに付与をする必要があるので、必然的に時間がかかる。

 だがもし、装備から装備へ付与が移動できるなら、装備の更新で苦労することはなくなる。


(付与移動...条件は、装備同士を近づける...必要魔力は多め...時間もかかる...)


 そのスキルを創ろうとしたところ、色々と条件は必要そうだった。

 だが逆に言えば、条件さえつければ付与移動のスキルは創れそうだ。


(...できた)


 そして付与移動スキルを創り、装備から装備へ付与を移動させたところ。

 装備の更新はあっさりと終わってしまった。


 魔力は大量消費したし、時間も数時間かかった。

 だが、それだけだ。普通なら数日、数週間かけて付与をしていくところを、たった数時間で終わらせることができた。


(もっと頭を柔らかくする必要があるな...)


 今の創造スキルは、大体のことはなんでもできてしまうのかもしれない。

 これまでやってきた時間がかかる作業も、創造スキルの使い方によっては大幅に短縮ができる。これは、もうちょっと使い方を考えていったほうがいいかもな。


 まあなんでもスキル頼りなのはよくないかもしれないが、「スキルを上手く扱う力」というのも大事だろう。


────────────────────


:こんにちは

:お?装備変わってる?

:剣はこの前見つけた剣だね


「ああ、装備を変えてみた。これで探索も楽になるんじゃないかな。」


 新しく調達した装備を身に着け、101階層へと転移をする。


 この階層も、探索していない場所はあとわずかとなった。おそらく今回か次回かで、魔法陣を見つけることができるだろう。


 だが新しい魔法陣を見つける前に、装備の使い心地を確認しないとな。もちろん1階層で試運転はしたが、大事なのは実戦での感覚だ。


 戦い慣れてきた悪魔の魔物。いつものように戦い始め、あえて攻撃を受けたり、避けれるがあえて盾で防いだりしていく。


(うん。格段によくなってるな。)


 剣、盾、防具。それぞれ付与が一つ、二つ増えたくらいではあるが、合わせれば合計五つの付与が追加されている。さすがにそれだけ付与が増えれば、戦闘はグッと楽になる。


:お疲れ様です

:わざと攻撃くらってた?いつもと違った気がした

:装備の感覚確かめてたんでしょ


「そうだな、新しい装備を試してた。やっぱり装備を変えると違うな。今なら複数体相手でも余裕そうだ。」


:ん?今光で敵を集めて戦うって言った?

:それなら次の階層いけそう

:階層進むと魔物が複数体で出てくるもんな

:この魔物との戦闘も慣れてきたね


「いや、さすがに光を出して集まってくるあの数相手は無理だな。三体までは多分余裕。四体以上になると、ちょっと集中しないと危ないかもな。」


:それでもちょっと集中くらいか...

:普通、一人で魔物四体に囲まれたら死を覚悟するけどな

:光で集まるやつらを倒せたら、レベルめっちゃ上がりそうだけどなー

:あの数は、相手がゴブリンとかじゃないと無理だろ


「あいつら相手に無双できるくらい強くなれば、やってもいいかもしれないな。現状だと本気を出しても...まあ無理だろうな。」


 ちょっとイメージしてみたが、仮に過剰駆動を発動したとしても、余裕で倒せるのは十体くらいまでだろう。そこから先は魔法が飛び交って四方八方から槍を突き出されて、対処できなくなる。


 レベルを上げるのはたしかに大事だが、そんな無理をしてあげるものでもない。ただでさえソロは危険なのだから。

 ソロは経験値が独占できるので、チームで戦うよりはレベルが上がりやすいと言われている。なので無理をしなくても、戦っていればそのうち勝手にレベルは上がっていく。


(早く上がるに越したことはないけどな...)


 と考えていたところで。


(...『経験値増加』のスキルとか創れるか?)


 そんなことが頭に浮かんだ。

 レベル上げは、無理をするものではない。だが、無理せずに早く上げられるならそうしたい。

 『確定ドロップ』なんてとんでもスキルが創れたんだから、経験値増加もできるんじゃないか?


(...できたな)


 そして試したところ、スキル枠を三つ使ってしまうが創ることができた。

 どれくらい増加するかはわからない。だがスキル枠を三つ使うならば、それなりの効果は期待できるかもしれない。


(...二つ創るか)


 悪魔の魔物には慣れてきたし、装備も強化されている。この状況なら、スキル枠六つを経験値増加で埋めてしまっても問題ないだろう。


:どうした?

:何かあった?立ち止まってるけど

:ボーっとしてる?


「いや、装備のことを見直してただけだ。」


 スキルを調整したところで、再び移動を開始する。

 そしていつも通り魔物を倒しながら進んだところで...


「ようやくあったな...。」


 102階層へと続く魔法陣を見つけることができた。

 101階層は、ほぼくまなく探索したと言ってもいい。最後の最後でようやく見つけることができたので、この階層の探索運はあまりなかったな。


:長かったーーーーーー

:なんか魔法陣暗いな

:この階層仕様か


 魔法陣は、その階層によって若干形や色が違ったりしている。

 この階層は、暗闇に合わせているのか黒色の魔法陣になっていた。


 ...下手したら見逃してしまう可能性もあったな。同化していて見にくい。


「えーと...。今回は、最初の柱の模様から、右斜め後ろに進んだな。そこに魔法陣がある、と。」


:うずまき四回模様の柱の、右斜め後ろ。覚えました

:これ、洞窟階層と似たような感じだな。答えわかってればすぐに進めそう

:先駆者が苦労するのはどこも同じだな


 コメントの言う通り、この階層は初見でこそ厄介だが攻略法が分かっていればそれほど苦労はしないだろう。


「後続は楽に進めるな。ということで、みんなさっさとここまで来てくれよ。」


:ゴール見つけてくれるのはありがたいんですけどお

:いまだに100階層どころか、90階層に到達してる人もいなくてえ

:トップは現在、80階層で踏ん張っております

:今はレイがトップ定期


「80階層...あそこで詰まるのは仕方ないな」


 80階層は、俺も苦戦した。いや、苦戦していない階層主なんていないんだが、80階層と90階層は特に苦戦をしたボスだ。他の人があそこで詰まるのも当然だろう。むしろ余裕で突破しましたと言われたら驚愕する。


「80階層で詰まってるなら、久々に配信に映そうか?俺ならあいつの色んな動きを見せられるし。」


 以前80階層で酷い目にあったが、あれは変異体のせいだ。変異体でなければ80階層は問題ないし、何より万が一また変異体が出たとしても、今の俺なら倒すことができる。


 この暗闇階層の攻略法もわかったので、一区切りついたと言ってもいい。

 何度も言うが、焦って階層更新をするつもりはないからな。別の階層への寄り道は問題ない。


:最初の配信の頃は戦ってたもんね

:というか初配信が80階層主だったしな

:その時のアーカイブで見れるとはいえ、情報はいくらでもほしいだろ

:俺らはトップチームじゃないのでなんとも言えないけど、いいと思いますよ


「んじゃ、次回は久しぶりに80階層に行くか。」


 ここまで追い付いてもらいたいからな。解説を挟みつつ、80階層主と戦ってみるか。変異体の時の嫌なイメージも振り払いたいし。


 あ、その前に102階層の転移石を確保しとかないとな。


 その後102階層にいったが、102階層は101階層と同じく、暗闇で柱が続いている階層だった。

 代わり映えしなくてちょっと残念だが、攻略法はわかっているのでヨシとしよう。



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