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落ちた世界は異世界で  作者: 蟻ノ巣 アリ
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プロメテウス

ヒョウカとラナン…そして亡くなったグレン

この絶望の中抗えるのか…

第21話『プロメテウス』

【フェンガルド王国 イシガタ洞窟 グレンチーム】

ノーム「ふぉふぉふぉ」

「土魔法:アースグライド」

地面が波のように揺れ地割れが起きた

ラナン「ちょ!これやばい!ヒョウカっち!」

ヒョウカは割れた地面に落ちそうになりギリギリで耐えている

ヒョウカ「本当にやば…い落ち…そう」

ラナン「ヒョウカっち掴まって!」

ラナンは手を伸ばしてヒョウカを引っ張る

ヒョウカ「ラナン…ありがと…!?ラナン危ない!」

ラナン「え?」

ノーム「そのまま落ちよ」

「土魔法:アースレイ」

土属性のビームをラナン目掛けて射出した

その刹那ラナンはヒョウカを引っ張りあげることに成功した…が

ラナン「避けられない!ああああ!!!」

ヒョウカ「ラナン?ラナン!!」

ノーム「ふぉふぉふぉ人は脆弱よな」

ラナン「ヒョウカっち…逃げよう…」

ヒョウカ「でも、テンマが!」

ラナン「ここで…あーし達が死んだらテンマっちも悲しむって…」

ヒョウカ「くっ…ラナン乗って!」

ラナンはヒョウカの背中に乗った

ラナン「グレっちはどう…する?」

ヒョウカ「グレンさんはもう…」

ラナン「……行こう」

ノーム「ふぉふぉ!!逃げることを選んだか

人間にしては賢い選択じゃ。じゃが偉大なるワシがそれを許すとでも?」

「土魔法:アースソーサー」

ノーム「ワシは土の精霊!この洞窟は思うがままに操れるわ!」

ヒョウカ「道がどんどん無くなって行く!」

ラナン「このままじゃ…!」

ノーム「袋のネズミじゃ!」

ヒョウカ「はぁ…はぁ…あの道しか残ってないじゃない!」

前方に小道が残っている

ラナン「入るしかないっしょ」

ヒョウカは駆け出した

ヒョウカ「間に合え!間に合え!!

やった間に合っ…」

ノーム「ざんねぇん!じゃ!」

ゴゴゴピシン…

道は岩に塞がれた

ラナン「完全に…退路を絶たれた…」

ヒョウカ「ノームさん!なんで!どうして!

こんなこと…」

ノーム「ふぉふぉ何故じゃろうな…ワシにも分からん。じゃが人間を恨めとワシの魂が叫んでおるわ!」

ラナン「もう為す術無いっしょ…」

ヒョウカ「ここで終わるの…?そんなのイヤ!」

「氷魔法:アイスパージ!!」

ヒョウカ「効いて…ない」

ノーム「ふぉふぉ反抗するでない

楽に殺してやるでなぁ!」

ラナン「はは…もう終わりなの…」

ヒョウカ「壁際に追いやられて為す術なく

このまま終わりなの?」

ラナン「まだやり残した事が沢山あるのに…」

ヒョウカ「アイツに会うまでは死ねない!!」

ノーム「威勢のいいだけの人間共はやはりつまらないのぉ…絶望に歪まなければ殺しがいが無い…楽にしなそうと思ったんじゃがやめた

思う存分いたぶって弄んで殺すとするかのう…」

ヒョウカ「この状況はもうダメかもしれない

でも諦めない!!」

ラナン「命尽きる最後までこの眼は閉じないっしょ!!」

ノーム「ふぉふぉこれで死んでくれるんじゃないぞ?」

「土魔法:アースノヴァ」

巨大な土の塊が黒いオーラを纏い収束していく

ノーム「終わりじゃ」

ヒョウカ「絶対に!」

ラナン「諦めない!!」

アースノヴァがヒョウカ達に降り注いだ

ヒョウカ「……」

ラナン「……」

その瞬間

ボゴオオォォォン

土の中から燃え盛る炎が溢れ出しアースノヴァを焼き尽くした。

ノーム「な…なんじゃ!?」

ヒョウカ「あ、あぁ…グレンさん」

ラナン「グレっち…生きてたんだ…」

グレン「心配掛けたな。よくぞ俺が来るまで持ち堪えてくれた」

ヒョウカ「グレンさん、生きててよかった」

ノーム「貴様は!ワシが確かに息の根を止めたはず…何をした!!」

グレン「あぁ、俺の心臓は確かに止まった。

だが止まっただけだ。」

ノーム「なん…じゃと?」

グレン「薄れゆく意識の中心臓が止まる前に魔法で燃やし止まったあとも冷めないようにした。そうすれば後は己の体が再生するのを待てばいい。マナの流れとはそういう物だ。」

ノーム「貴様…本当に人間か…?」

グレン「人間だ!!」

ヒョウカ「でも、本当に良かった…!」

ラナン「でも、これからどう逃げれば…」

グレン「ん?逃げないぞ?」

ヒョウカ「は!?」

グレン「攻めこそ最高の護り

今ここでノームさんを元に戻すぞ!!」

ラナン「グレっち…マジ?」

ノーム「馬鹿げたことを!人間風情が申すでないわ!!」

「土魔法:アースノヴァ!!」

ノーム「もう1回じゃあ!」

グレン「同じ手は食わないぞ」

「炎魔法:エン・カクシャク」

ボォォォォ!!

巨大な炎の手がアースノヴァを包み込み焼き尽くした。

ノーム「なんじゃ!なんなんじゃ!!」

ラナン「グレっちすご!!」

グレン「本気で行くとしよう」

ノーム「今更何を言ってるんじゃ!」

グレン

「我願うは神化の火、始まりの灯火、絶やすことの無き絶対なる炎、業を灼き、魔を焼き尽くし、獄炎すら身に纏う。邪を滅する衣を羽織りて、今此処に顕現する!」


—六闘形態—⟬プロメテウス⟭


ボオオォォォ

ヒョウカ「グレンさんの身体が燃えてる!」

ラナン「し、しかも角が!!」

グレンの身体は全身に炎を纏い髪までも逆立ち

額からは角が生え、爪と耳が長くなり腕も太くなり、全身が一回り大きくなった。その姿はまるで人間とはかけ離れていた。

ノーム「な、なんじゃその姿は!!?」

グレン「知ってるか?何故俺達が六闘志と呼ばれているのか。聞き覚えはないか?」

「<崩天六闘神>の話を」

ヒョウカ「崩天六闘神?」

グレン「その昔神話の時代、崩壊する世界を護ったとされる6人の神。俺達が六闘志と呼ばれるのは古のフェンガルド王が6人の兵長達にそれぞれの神に由来した力を与えた事が始まりだった。」

ノーム「所詮神の真似事じゃ」

グレン「そうだ、この力は神の力では無い。

神の如き力を得ることが出来ると謳った人間が付けた、ただの名称に過ぎない」

ノーム「ふぉふぉ!そんな力怖くもないわ!」

グレン「だが、俺達はこの力を何百年も前の世代から脈々と受け継がれて来た。

この火は絶やすことなど出来ないぞ!」

ノーム「人間如きが!土魔法:アースグロウ!」

ヒョウカ「バカでかい土の拳が!グレンさん避けて!」

ラナン「グレっち!」

グレン「ふんっ!!どおおぉりゃあああ!」

ノーム「な、なに!押し返したじゃと!?」

グレン「ノームさんに教えてやろう

人間は強いと言うことを!!」

「神炎魔法:ヴァルカン!!」

ゴゴゴゴ!

グレンの周りに大量の炎の槍が創造された

グレン「いけ!」

炎の槍がノームに向かって飛んでいく。

ノーム「な!ぐ、ぐはっ!がは!どぅあっ!」

「痛みを味わったのは久々じゃあ!じゃがワシを倒すにはまだ届かんのぉ!」

グレン「精霊はやはり一筋縄ではいかないな…」

ラナン「……あーしは、また見てるだけなのか。見てるだけしかできない…!!」

グレン「神炎魔法:デフェール!!」

地面から大量の炎が噴火し火柱がノームを襲う

ゴゴゴゴ!!ボォオオオオ!!

ノーム「あつぃ!あついんじゃ!焼ける!おおおおおお!!」

グレン「何かが足りない…何が足りないんだ?

このままだとジリ貧だな…」

ノーム「まだ、まだじゃあ」

ラナン「見てるだけ…いや違う。あーしは見ることしか出来ない!だから見続ける!

みてみてみて!よく視て!!」

その瞬間ラナンの想いに呼応するように

ラナンの魔眼魔法に新たな魔法が刻まれた。

ラナン「な、なにこれ。これは未来…?」

相手の動きを観察し予測し計算し相手の未来の動きがわかるこの力の名は…。

ラナン「魔眼魔法:ラプラス・アイ」

キィィィン

ラナン「ヒョウカっち援護をお願い」

ヒョウカ「ラナン!?」

ラナン「グレッち!!」

グレン「!?」

ラナン「あーしの言う通りに動いて!あーしを信じて!!」

グレン「ふっ、了解した!」

ノーム「いくぞぉぉ!」

ラナン「右…左…違う!グレっち!上!!」

ノーム「土魔法:ウィルダネス!!」

グレン「わかっていれば怖くない!」

「神炎魔法:インテンスヒート!」

ノーム「な!?わしの渾身の魔法が焼き消された!!」

ラナン「グレっち!ノームっちの右胸に黒い結晶がある!あーしの魔眼はそれに強く反応してる!」

グレン「壊せばいいのだな!!」

ノーム「させものかぁぁぁぁ!!」

「土魔法:アース・アダマント!!」

ノーム「ふぉふぉ!!この土はこの硬さは人類には壊せない!!乗り越えられるわけが無い!貴様たちの負けだ!!」

グレン「乗り越える…か。違うだろう。」

ヒョウカ&ラナン&グレン

「ぶっ壊すんだ!!」

グレン「ヒョウカ、ラナン!俺に合わせよ!」

ヒョウカ「氷魔法:アイシクルブレイジング!」

ラナン「魔眼魔法:ラプラス・アイ!」

グレン「魔眼魔法で脆い箇所を見つけ、氷で急激に冷やす。ふっ…ノームさん。相手が悪かったようだな!」

グレン「この力で目の前の壁を焼き尽くす…」


「神炎魔法:メギド・フレイム」


ピーーーードゴォォォォン

グレンの放った細い熱線は急激に冷えた壁に向かって一直線に射出された。その刹那

高い壁は崩れ去りノームの黒い結晶ごと貫いた

ノーム「ふぉあああああああ!!ぐおうああああああああ!!」ドサッ

ノームは地面に落ちていった。

ヒョウカ「やったのね…」

ラナン「はぁ目が疲れたぁ…」

グレン「よくやったなお前たち!」

ヒョウカ「グレンさん!私たち勝ったのよね!」

グレン「あぁ!しかしやはり六闘形態は体の負担が大きいな…」

ラナン「グレっち!凄かった!!」

グレン「お前たちのサポートも最高だったぞ」

ノーム「ふぁぁ、よく寝たのじゃ…あれ!なんじゃ!なんで洞窟が!!」

グレン「ノームさん!」

ノームに事のあらましを話した。

ノーム「なんじゃと…そんな事が…本当にすまなかった…」

ヒョウカ「戻ってよかった」

ラナン「終わりよければすべてよしっしょ!」

ノーム「わしもテンマの元へすぐ駆けつけなければな!」

グレン「よし!テンマの元へ帰るぞ!」

グレン「ノームさんの様子だとラルダ達も一筋縄では行かなそうだ。必ず帰ってこい。」


グレンチームVS土の精霊ノーム


勝者

グレンチーム

六闘の由来がついに分かりましたね!

よくやった!グレンさん!ヒョウカ!ラナン!

しかしグレンさん生きててよかった泣


次回ラルダチーム激戦必死!!一体どうなる!?

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