災厄の序章
1ヶ月近く構想を練りようやく纏まったのでここから
第2章後編始まります!良ければぜひ読んでみてください!
【落ちた世界は異世界で】
〜第二章後編 四大名家と王断つ剣〜
第20話『災厄の序章』
《フェンガルド王国 王城 医療棟》
テンマの意識は回復せず依然として眠りについている。
ドタドタドタ(走る音)
ヒョウカは急いでテンマの元へ駆けつけた。
ヒョウカ「テンマ…!!テンマ!!嘘だって言いなさいよ!目を覚まして!!」
レスト「ヒョウカ…」
ヒョウカ「あんたが居たから冒険者になったの!あんたが居なきゃ…私は…うぁぁぁぁ」
ヒョウカの悲しむ声が病室に響く。
レスト「ゲン爺さんどうにかならねぇのか?」
ゲン爺「皆を集めてくれ話したい事があるでな」
《フェンガルド王国 王城 会議室》
ここに集められたのは六闘志、四導剣の3人
そしてクルート、ヒョウカ、レスト。
ゲン爺「おぬしらを呼んだのは未だ眠りについているテンマの事じゃ。テンマは魔力を奪われたと四導剣達から聞いた時、ひとつの仮説が浮かんだ。その仮説が正しければ無謀ではあるが
テンマを救う事が出来るかもしれん。」
グレン「ゲン爺!その方法は…」
ドォォォォォン!!
グレン「何だこの音は!」
兵士「報告します!フェンガルド王国に魔物の大群が襲来!現在城下町や王都が攻撃されています!」
兵士はグレンに声を増幅させる魔道具を渡した
グレン「全兵士に告ぐ!総力を持って魔物を打ち倒せ!」
兵士「はっ!!」
フドウ「じゃあ私はリカーナと共に怪我人の手当をするわ」
リカーナ「医療棟に急ぎましょう!」
アン「なら俺はミゾレと一緒に魔物の殲滅か…だりぃ…おい行くぞ!」
ミゾレ「こ、怖いです…」
アン「だぁ!いいから来いってんだ!」
グレン「四導剣の3人とヒョウカ、レスト、クルートはテンマを助ける事を考えてくれ」
グレン「俺は魔物を殲滅しに行かねばな」
アン「おいグレン、てめぇはダメだ」
グレン「アン!なぜ止める!」
アン「ここは俺たち2人がいりゃあどうにでもなる。あの冒険者起こしてくんのがてめぇの仕事だ。」
グレン「しかし…」
アン「おい!ゲンの爺さん!さっき言いかけてた無謀だって話。恐らく今回の魔物強襲にも関係あんだろ?」
ゲン爺「その通りじゃ」
アン「だとよグレン。そっちにも戦力があった方がいいだろうよ。」
グレン「そうか…分かった。アン!ミゾレ!
任せたぞ!」
ミゾレ「は、はい…」
アン「クソめんどくせぇけどなぁ!任されてやるよ」
アンとミゾレは魔物の殲滅に向かった。
グレン「ゲン爺、話を進めるがその無謀とはなんなのだ?」
ゲン爺「テンマは魔力が著しく枯渇して命の危機にある状況じゃ。魔力とはこの世の万物全てに存在するとても大切なもの。」
ゲン爺「本来魔力は奪われることが起きたとしてもこの世に存在するマナは身体を巡り徐々に回復するはずなんじゃ。ただ回復しておらん」
ヒョウカ「テンマの魔法は無属性」
ゲン爺「無属性は魔法なのかそうじゃないのか難しい所なんじゃ。じゃが…テンマのオーラは明らかに魔法の属性がある。もしかするとマゼルマに魔力を奪われたのは精霊たちもなのかもしれん。じゃから目覚めないのは恐らくテンマに力を貸している精霊たちになんらかの異常が起きてる可能性があると思っておる。」
クロウリー「つまり今回の魔物強襲も精霊達がなんらかの以上を引き起こしているから
起きた事ってことか…」
レスト「まさか…精霊と戦う事になったりしねぇよな…」
ゲン爺「じゃから無謀だと言ったんじゃ。
精霊は伝説に語られる生き物じゃ…人間がどうこう出来る相手ではない…」
クルート「それでもやらないとテンマさんを救えないんですよね?」
ゲン爺「それしかないじゃろうな…」
ラナン「なら!やるしかないっしょ!!」
ヒョウカ「絶対テンマを救う!!」
グレン「やる事は決まったな!テンマが契約した精霊は土と水の精霊!フェンガルドとカジャラクタに居る。」
グレン「チームを分けるぞ!」
「土の精霊ノームへ会いにイシガタ洞窟へ行くのは俺とヒョウカ、クルートとラナン」
クルート「僕はごめんなさい!少し調べたい事が…でも、テンマさんを救うためです!」
グレン「そうか。ならこの3人だな!」
ラルダ「じゃあ水の精霊は僕とクロウリー、それにレスト」
キリカ「わたくしはごめんなさい少し用事が」
ラルダ「そうかい?なら仕方ないね」
グレン「ラルダ、お前が先陣を切るなんて珍しいな」
ラルダ「そう?ただ僕はあの冒険者には死んでもらったら困るだけだけどね」
ゲン爺「ちゃんと生きて帰ってくるのじゃぞ!」
グレン「ゲン爺!必ずテンマを助けて戻ってくるぞ!!」
ゲン爺「うむ!」
【フェンガルド王国 イシガタ洞窟 グレンチーム】
グレン「ここに来るのも久しいなデルタスパイダーの件以来か…」
ヒョウカ「そうね…ノームのおじさんに一体何があったのかしら」
ラナン「あーしなんかこの洞窟きついかも」
ヒョウカ「この黒い瘴気…ほんとにきつい」
グレン「ノームさんに何かあったのだろう
早く行かねば!」
3人は洞窟の奥地へと進む
キシャシャシャー!!
グレン「炎魔法:エン・キャク!」
グレンを中心に回る炎を放った
キシャシャ…シュー
魔物は消えた。
ヒョウカ「ちょっと!どんどん魔物が湧いてくるじゃない!」
ラナン「どうなってんだしぃ〜!!」
グレン「炎魔法:フレイムバレット」
炎の銃弾を空中に出現させて敵目掛けて飛ばした。
ギジヤャアア
グレン「何だこの敵の数は!明らかにおかしいぞ!!」
???「我の名はノーム。四大元素のうちの偉大なる土を司る精霊である。」
ヒョウカ「どこかからノームさんの声が!」
ノーム「ひれ伏せ」
ズザザザザ
魔物たちが真ん中を開けて一斉に整列した
グレン「ど、どうなってる!」
ラナン「魔物がこんなに綺麗に並んでてなんか可愛いかも!?」
ヒョウカ「そんなこと言ってる場合?来たよ…」
ノーム「ふぉっふぉっふぉっよく来たな」
グレン「ノームさんお久しぶりです」
ノーム「ふぉふぉみなみな元気そうじゃな」
ヒョウカ「ノームさんも無事で何よりだわ」
ラナン「ち、ちょっと待って
魔眼魔法:ソウルアイ」
ラナン「こ、これは!みんな離れて!!」
グサッ…土の槍がグレンを貫いた
グレン「がはっ…ノーム…さん」ドサッ
グレンは動かなくなった
ヒョウカ「グレンさん!?」
ヒョウカはノームの傍から素早く離れた
ノーム「ふぉっふおっ人間風情が偉大なる土の精霊に牙を剥くか…生かしておけぬ!」
ヒョウカ「どういうこと!?」
ラナン「魔眼魔法で確認したんだけどあのおじちゃんとんでもない黒いオーラを放ってた」
ヒョウカ「黒いオーラ!?」
ラナン「アレじゃまるで…マゼルマと同じ…」
その頃
【カジャラクタ王国 サラシュの森 ラルダチーム】
ラルダ「ここは瘴気でだいぶ汚染されてるね…」
クロウリー「どうやら水の精霊ウンディーネは湖の遺跡に住んでるらしい」
レスト「クロウリーは確か泡魔法を使うんだったな、水の精霊と相性悪いんじゃないか?」
クロウリー「それは戦ってみないと分からないかもね笑」
レスト「戦うのは避けてぇけどな笑」
クロウリー「だね笑」
ラルダ「2人は因縁の仲のように見えたけど
いつの間に仲良くなったんだい?」
レスト「実はな」
2つのチームに別れて精霊の元へ出発する時間まで遡る
【フェンガルド王国 会議室】
レストは足早に会議室から出た。
その後を追うようにクロウリーがレストを呼び止めた。
クロウリー「レスト…さん」
レスト「なんだ…」
クロウリー「魔道大会の時君の大切な人を失わせてしまったと聞いた…何度謝っても意味の無い事など分かっている。だからせめて僕の命で償わせて貰えないだろうか…」
レスト「...…鉄魔法:リベリオンラッシュ」
「これで殺してやる」
クロウリーは覚悟を決めて静かに目をつぶった
レストは巨大化した拳を振り下ろしクロウリーに殴りかかった…がしかし顔につく前にその手を止めた
クロウリー「なんでだ!どうして殴らない…」
レスト「俺は聞いたんだ…お前にも色々あったんだって。確かにお前の事は許せない。ただお前を殴った所でエルザは…あいつは帰ってこねぇ…」
クロウリー「……」
レスト「それに親を人質に取られてたって聞いて、お前も俺と同じだったんだなって」
クロウリー「レストさん…」
レスト「だからよぉ…お前はちゃんと生きて
罪を償って、俺と一緒にあいつの墓に花を添えてやってくれねぇか?」
クロウリー「レスト…さん…本当にごめんなさい」
レスト「謝んのは俺じゃなくてエルザにな」
「それにさん付けも要らねぇよ、今はテンマを助けたいって志を共にしてる仲間だからな」
クロウリー「ありがとうレスト…仲間か…」
レスト「おうよ!さぁて!水の精霊に会いに行こうぜ!!」
クロウリー「そうだね!」
【カジャラクタ王国 サラシュの森 ラルダチーム】
レスト「てな感じでな!」
ラルダ「なるほどね、おっと遺跡が見えてきたけどどうやらやばい雰囲気らしいね。」
クロウリー「魔物も増えてきた」
ウンディーネ「下等な人間ども私に何用か?」
レスト「何だこの目に見えてやばい黒の瘴気は」
ラルダ「風魔法:アマノシラハ!」
4本の竜巻がすごい速さでウンディーネに向かって飛んでいく
ラルダ「明らかやばいから先手必勝だね」
ウンディーネ「ふん…下等な種族如きが私に触れるな!!」
「水魔法:ウォーターバッシュ」
水の魔法で貼られたシールドが竜巻を跳ね返しラルダを高速で切り刻んだ
ラルダ「は!?ぐあああああ!」
クロウリー「ラルダさん!!」
揺さぶるがラルダは動かない
レスト「嘘だろ…兵長クラスが…こんなにあっさり」
クロウリー「やばいあのオーラ忘れもしない
マゼルマと同じ…」
ノーム&ウンディーネ「下等生物共よ我ら精霊にひれ伏すといい!!」
ヒョウカ&ラナン
「これは…やばすぎるでしょ…」
レスト&クロウリー
「これは…やばすぎるだろ…」
さて!絶望の中4人の戦士たちはどのような道筋を辿るのか乞うご期待!!




