KALの詩集 2026 3月
他人の目を通して見てる私ごと愛してますとのたまう人よ
短歌 「ひとのめ」
苦手だよ 好きな相手に 聞かれると 好きだよとしか 返せないから
短歌 「ねぇ私の事好き?」
あなたの好きは赤くなるほど強くて熱い酒みたい
都々逸 「無題」
花を摘む 春の陽気に 誘われて あなたの香り 囁く「食べて」
短歌 「蜜」
知らずのうちに 消えてしまった あなたの想い 知らないと
都々逸 「なげき」
こんな日に 苦し紛れに 助けてと 都合がいいと 思いませんか?
短歌 「軽い積み重ね」
まあいいか そんな口癖 やめたくて 変えた口癖 違和感だらけ
短歌 「なんでもない」
醜くも生きた証に取り憑かれ 震える指を押さえつけても
短歌 「絞り出した」
満たされず僕の体を開いても 君の形は見当たらなくて
短歌 「無題」
明日ならすぐそこなのに、こんなにも遠いあなたを愛してるけど
短歌 「無くなんない」
背伸びして 手を伸ばしても 力尽き 指が外れて 落ちてしまった
短歌 「挑戦」
幽霊を愛さないでよ まやかしの私なんかを求めないでよ
短歌 「見てね」
愛だとか よく分からない 君だけが 救われたとか 烏滸がましいわ
短歌 「弱酸性」
間違えて こぼした盆に 戻さずに 満たされないと悲しいなんて
短歌 「手が滑った」
こんなにも 幸せなのが 怖かった 振り返らずに 走り出したい
短歌 「無題」
怖いから 捨てちゃった人 悲しいね 素敵な私 もう見れないの
短歌 「後悔させてやる」
へいきだよ なんにも持たず 歩いてる 地に足つかず身軽だから
短歌 「へいき」
繋いでる 私の言葉 無意味でも 何かしないと 捨てられちゃうよ
短歌 「怒られちゃった」
お姫様 フリフリドレス キラキラで 君を見つめる 私だけだよ
短歌 「はあと」
手のひらに 夢がいっぱい 転がって 明日見たくて 飲み込んだ夢
短歌 「錠剤」
ジャムまみれ 私の口を 奪っても 甘ったるいと 君はうそぶく
短歌 「ファーストキス」
僕なんてろくでもないよ 囁いて 心配性な貴方は何処に
短歌 「消えてった」
夜もすがら 煙を移し 息を吐く 空を見つめる あなたのように
短歌 「隣人」
離さない私のための王子様 輝いたまま夢見させてよ
短歌 「ドレスアップ」
嘘だらけ傷つくだけの手のひらに近づきたくて仕方がないよ
短歌 「無意味」
好き勝手揺さぶられるとポケットの内側全部こぼれちゃったよ
短歌 「騒々しい」
仰いでも曇り空なら俯いて花畑でも眺めていたい
短歌 「翼も無い」
ロウソクの光の中で死に絶える 私はいずれ夢から覚める
短歌 「潜む」
燃え尽きた灰を数えて振り返る 煙につられ歩いた道を
短歌 「余暇」
意味もなく腹の底からわだかまるこんな気持ちもいつか忘れる
短歌 「キャンドル」
華やかに咲いた乱れた着飾った 脱ぎ捨てた服 目もくれないで
短歌 「鷹」
何となく共に生きてる僕たちは掠れた声で明日を語る
短歌 「nobody」
はなみずきゆらりゆらりとたゆたうと 不意に隣の貴方を触れた
短歌 「日々」




