KALの詩集 2026 4月~5月
振り向くな、私の顔に何を見る。あなたの顔も後悔だけが
短歌 「さよなら」
諦めた大人はみんな誇らしげ 間違えたって思いたくない
短歌 「あおい」
罪の味グズグズ泣いて飲み込んだ 痛みは消えずサイダーみたいに
短歌 「あいだとか」
ぼやける目 日差しは落ちて 明日を待つ ぬるく微笑む つたない言葉
短歌 「張り付いた」
濡れそぼる服を横目に手を出した 肌に張り付く君の体温
短歌 「雨」
三日月の副流煙を吐き出して 愛してるって酸欠気味に
短歌 「受動喫煙」
何もかも悪かったから泣いていた 何者なんて無いものだって
短歌 「私らしさ」
くだらない明日を見せず愛だとか 何かを語る 私の形
短歌 「窓わい」
情熱で思い描いた予想図に私はいつも囚われている
短歌 「模倣」
何気ない君の言葉で舞い踊る 貴方の為に踊らせてくれ
短歌 「水流」
誰よりも自分勝手に進むなら 君の旅路に触れられないな
短歌 「花束」
花待つ日咲くか知らずに立ち尽くす あの花の名も知らずに過ぎる
短歌 「水仙」
そんな目で期待されても動けない あなたの気持ち無下にしていて
短歌 「汗と」
追い詰められた酒に溺れた不安も明日も消えてった
都々逸 「見境なく」
知らぬ間にどこかに消えたミサンガに思いを馳せた僕を許して
短歌 「青」
ハンカチに包んで捨てた言葉さえ貴方はすぐに見つけてしまう
短歌 「飲み込んだ」
明日からもう使えない合鍵をキミの記憶で飾り立てたよ
短歌 「鍵束」
揺れる髪追いかけたって空振って 無くならないよ逸る気持ちが
短歌 「女神」
あんなにもひたすら集めた無機質な愛してるすら漂っている
短歌 「実にならず」
白波に飲み込まれても君の手が私の影を離さないから
短歌 「迷わず」
せっかちな梅雨の兆しに急かされて まとわりついた地面の匂い
短歌 「さきがけ」
呑み過ぎて我慢できずに吐き出した 輝く君が両手いっぱい
短歌 「スロウスーサイド」
凍てつくバラを砕いてみても恋の行方も人知れず
都々逸 「絶対零度」
汚れてた今日も明日も疑って綺麗な過去も色眼鏡越し
短歌 「疑心暗鬼」
目の前に迫る五月雨思い馳せる 連れ添い歩く私の恋に
短歌 「傘」
あやしがりて寄りて見ると筒抜けで 光って見えて心惹かれる
短歌 「あからさま」
差し出した君の手のひら握らずに言葉の過多に振り回されて
短歌 「目に見えること」
擦り切れた恋を刻んで君の手で優しく包み込んで燃やして
短歌 「捨てられない」
叶わない巫山戯た夢を笑っても 理想も無くて何を語れる
短歌 「諦め」
意味もなく流れた涙数えても 知らない訳をはなせないなら
短歌 「麻疹」
溶け出した淡い記憶が揺らいでる 吹いて飛ばして許してあげる
短歌 「シャボン玉」
万華鏡を覗き込んで驚いた 色とりどりの君の表情
短歌 「千変万化」
寒くって手を伸ばしてもやっぱやめ こんな私を見てくれないよ
短歌 「ヨダカ」
なんとなく私が渡る信号が赤ならなんて言ってしまえば
短歌 「無題」
あの日より小さくなったこの世から見捨てられたら楽になるから
短歌 「無題」
ひび割れてざらついた手で差し伸べて 君から見たら汚れてるだけ
短歌 「救えるか」
窓開けてうたた寝気分の君たち わたしも少し横になっても
短歌 「春の香り」
あの道で食べたアイスに思い馳せ あの日の影に心奪われ
短歌 「田舎道」
知らぬ間に追いつかないでにわか雨 濡れた私が滲んでしまう
短歌 「手紙」
画面越し眺めてたんだ夏の夢 渚の傍に腰掛け覚めた
短歌 「胡蝶」
昨日から形を変えた表情に 一喜一憂上手く出来たね
短歌 「縁」
よく出来た自信を持って褒められる 何時になったら一人で立てる
短歌 「確かな」
あと少し 私のために仕立ててる リズムを刻む私のミシン
短歌 「裁縫」
想いの音 君に隠れて消えてった こんな気持ちに出会わなければ
短歌 「失」
患ったこんな気持ちに蓋をして 腐って捨てて胸が削れる
短歌 「腐敗」
雨の日に言わないでって思っても 傘に守って欲しくないから
短歌 「別れ」
目を伏せて果てを無くしたこの道で不意に落ちても何も知らない
短歌 「無題」
辛い色隠してくれる夜の街 煙と揺れて私も揺れて
短歌 「夜半」
青色に汚れた空に唾吐いて 綺麗な雲にサヨナラしてる
短歌 「真っ青」
透けてないこんな地球をキラメキと世界で飾る私の美貌
短歌 「二酸化ケイ素のドレス」
鯉のぼり綺麗に飛んだ恋の道 明日も君と飛んでいられる
短歌 「恋の道」
息を吸い 好きだよ 愛だ 暴力が 息を吐くたびそんな事だけ
短歌 「頽廃」
愛おしきか弱い君に触れられず 壊さぬように眺めていても
短歌 「上位存在」
悲しみを着飾らないで辛いから話して欲しい確かな過去を
短歌 「燕子花」
自慢げに大した理由掲げても 明日の前に力及ばず
短歌 「足りない」
日を跨ぎ朝を知らせる鐘が鳴る 目をひそめても宵は帰らず
短歌 「目覚め」
バカらしいなんて言えないこんな夢 口にも出さず 諦めもせず
短歌 「秘める」
人になれず 夢から覚めず 行き着く先に 朽ち果てた
短歌 「わたし」
昨日の恋の余韻を胸に歩き出してる嘘つきよ
短歌 「鷺」
夜の海写し出された月の影 誰を眺めた君の表情
短歌 「照らされて」
バス停で目を擦りつつ文字を打つ とりとめのないこの文字列に
短歌 「眠い」
無作為に色が混じると都合よく君の気持ちを表現してる
短歌 「カラーパレット」




