登場人物・作中用語紹介(第1章)
・作中用語 〇登場人物 ( )愛称
・イマスト
大人気RPGゲーム「イマジネーション・ストーリー」の略。ディンフルたちの代で五作目となる。
・ディファート
イマストを含む異世界に存在する種族。見た目は人間と一緒だが、生まれつき不思議な力を持っている。能力は人それぞれ違う。
元々人間から差別を受けて来たが、今は保護される対象となっている。まだ理解者は少なく、忌み嫌う者は残っている。
・フィーヴェ
イマストVの舞台で、ディンフルらの出身世界。
・邪龍
超龍(フィーヴェの大陸よりも巨大な龍。復活するとフィーヴェが滅ぶと言われていたが、前作ディンフルたちが力を合わせて倒した)を作り出した龍。一匹ずつの力は強くなく、ゲームで言うとザコ敵に当たる。魔法で何十体が合体し超龍に変身した。
今は邪龍のままフィーヴェを襲撃している。ここ最近では激増し、退治の対象に上がっている。
・リアリティア
ユアの出身世界。イマストなどの空想作品はこの世界で作られた。
・ミラーレ
異世界の一つだがフィーヴェなどの空想世界とは違う、リアリティアの並行世界。
今年の初めにユアとディンフルが迷い込み、弁当屋・「ネクストドア」と「キーワード図書館」で世話になった。
・アクセプト寮
リアリティアにある女子寮で、ユアが利用している。利用者の部屋は二人で一室。
◯ユア・ピート
主人公。ゲームやアニメなどの空想世界が大好きで、今年初めに発売した「イマジネーション・ストーリーV」(略称:イマストV)にハマっている。今でもラスボスのディンフルを推しており、「ディン様」と呼ぶ。
故郷・リアリティアで平和に暮らしていたが、旧友との再会や盗撮など問題が続出し、生活を脅かされる。そんな中でも好物のプリンが癒し。
◯ディンフル・スターディ
イマストVのラスボス。ディファートという種族で、生まれつき戦闘能力に長けている。
かつては人を殺さずにフィーヴェを支配する魔王だったが、今は汚名返上のため邪龍と魔物退治の日々を送る。特に最近は邪龍の数が激増し、忙しく飛び回っている。
世話焼きとツンデレは相変わらず。休みが取れればリアリティアへラーメンを食べに行きたいと思っている。
〇フィトラグス・インベクル(フィット)
イマストVの主人公。正義感が強く、曲がったことは許さない。
インベクル王国の王子で、今はディファートを保護する活動を行っている。
前回和解したディンフルとは意見が合わず、犬猿の仲に戻っている。(と言っても殺し合いはしなくなった)
歳の離れた弟・ノティザがいなくなり、寂しい日々を過ごしている。
〇ティミレッジ・キュアル(ティミー)
フィトラグスの仲間の白魔導士。少々内気だが、好奇心たっぷりの勉強家。
黒魔導士のソールネムと共に、激増した邪龍の研究をしながら出所をディンフルや各地の戦士に伝えている。
リアリティアに最も興味を示している。
〇オプダット・アードム(オープン)
フィトラグスの仲間の武闘家。明るくて仲間想いだが勉強が苦手で言い間違いが多く、周囲を困らせる。
同じ武闘家のチェリテットと共に、ディファートのための集落作りに励んでいる。引っ越しの作業を手伝う時もある。
〇とびら、キイ
ミラーレの住人の幼馴染の男女。とびらは天真爛漫、キイはクールな性格。過去に異世界へ飛ばされた経験を持つ。
現在とびらは弁当屋、キイは図書館の仕事に精を出している。
〇まりね、こうや
弁当屋「ネクストドア」の店長と副店長でとびらの両親。まりねはせっかちで、こうやはおっとりしている。
未だ手伝ってくれるディンフルには感謝し、こうやは彼に店を継いでもらいたいと今でも思っている。
まりねはユアを自分の娘のように心配している。
〇シオリ
キーワード図書館の副館長でキイの母親。
旦那と息子がいるが、惚れっぽい性格でイケメンに弱い。それでも結局は夫に戻って行く。(今章では、夫のワードは未登場)
もちろんディンフルにも惚れており、「ディン様」と呼ぶユアに少し妬いている。
〇ダトリンド・インベクル、クイームド・インベクル
インベクル王国の国王と王妃で、フィトラグスの両親。ダトリンドは幼い子供にも怒鳴るほど厳格で、クイームドは対照的で穏やか。
幼い息子のノティザを見送った後に、フィーヴェの事件に頭を悩ませる。
〇ノティザ・インベクル(ノッティー)
フィトラグスの幼い弟。好奇心いっぱいで勉強が大好き。
インベクルに昔からある「七歳になる王家の者は一年間の修行に出る」と言うしきたりに該当しているため、家族を離れて城を出て行った。
〇タハナ、ラッカ、タイシ
アクセプト寮を利用する空想組。
タハナはおっとりした性格でユアと同室。ラッカはメンバーのつっこみ役で気が強く、ギャル組に掛かっていくことも。タイシは空想が大好き過ぎて将来はその仕事に就こうと考えている。ぽっちゃり体型をギャル組にからかわれる時もある。
タハナはティミレッジ、ラッカはフィトラグス、タイシはオプダットを推している。
〇ソウカ、ヒース、ズノ
アクセプト寮を利用するギャル組。
ソウカはリーダーで、空想やギャルなどタイプ関係なく仲良くしたいと考えている。ヒースは皮肉屋でケンカっ早く、ズノはお調子者。
特にヒースとズノは、人が描いた作品に興奮する空想組が理解出来ない。
〇アヨ
アクセプト寮を利用し始めたユアの元友人。
ユアをいじめていたリマネスに憧れている。そのため、いじめから逃れたユアに対し「リマネスへ恩を仇で返した」という理由で恨んでいる。
心を開いた相手には上から目線で説教をする癖があり、遊んでいる時でも現実的な話を出して空気を悪くすることがある。
◯リマネス・ロミート
今作では名前のみの登場。
ユアの同級生で、彼女を毎日いじめるために里子として引き取っていた元社長令嬢。
本人の承諾も無しに動画を上げ続けたせいで、現在にも悪影響を及ぼすことになる。
〇イポンダート
前作にも登場した老師。
今作では初めからユアたちを導く立場であり、異世界で生きるためのアイテムを渡す。
登場する度に一度以上はふざけないと気が済まない。
〇ソールネム
ティミレッジと同じビラーレル村出身の黒魔道士。
かつてディンフルとディファートをこの世から消そうとしたことから、今回は罪滅ぼしとして両者を受け入れ、協力に努める。
〇チェリテット(チェリー)
オプダットと同じチャロナグタウンより来た女性武闘家。
仲良くなったのをきっかけに、オプダットの言い間違いの訂正係に勝手に任命された。
自然と彼と行動を共にするようになる。
〇アティントス
チャロナグタウンの病院を経営するフィーヴェの名医。
オプダットの難病を完治させたが、頭の悪さまでは治せなかった模様。
友人に転勤族がおり、オプダットとチェリテットに引っ越しを手伝ってもらう。
〇サーヴラス
ディンフルの部下。彼がいなくなった後もアジトである古城を守り続けていた。
フィーヴェを支配していた頃からディンフルの優しさを見抜いていた。
〇クルエグム(エグ)
ディンフルの元部下・三人衆のリーダー。ハーフアップにした赤紫色の長い髪に、黄緑と水色のオッドアイ。エルフほどではないが尖った耳をしている。
乱暴でケンカっ早い性格。ギザギザの刃の剣を使用し、戦いになるとフィトラグスと剣を交えるが、それ以外ではユアに絡んで行く。辛党。
聴力に長けたディファート。
〇レジメルス(レジー)
ディンフルの元部下・三人衆の最年長。青緑色のはねた髪に、黒いマスクを着用している。
いつもだるそうにしている皮肉屋。武器は持たず蹴りを主体とした肉弾戦を行う。バトルでは同じ武闘派のオプダットと戦う。女性には少しだけ優しい。甘党。
嗅覚に長けたディファート。
〇アジュシーラ(シーラ)
ディンフルの元部下・三人衆の最年少。オレンジ色の天然パーマ。
普段は前髪で隠れているが、額に第三の目がある。これもディファートの能力で、一度会った相手の現在地や過去を調べることが可能。戦闘では魔法を主とし、ティミレッジと時々フィトラグスと絡む。
すぐ泣くなどの子供っぽさはあるが、味覚は大人で漬物が大好物。それを部屋で食べようものなら、嗅覚に長けたレジメルスから殺意を抱かれる。
〇ネガロンス
ヴィへイトル一味の紅一点で、三人衆より上の立場。黒いウェーブ掛かった長髪で、黒を基調としたジャケットを着てロングスカートを履き、魔女のような見た目をしている。
ネクロマンサーで死霊を操ったり、相手に幻覚を見せる力を持つ。自身の能力を浄化出来るティミレッジを気に入る。
三人衆を弟のように可愛がるが、クルエグムとアジュシーラからは煙たがられている。
〇ヴィヘイトル・スターディ
敵組織の親玉。ディンフルの兄だが、不仲という域を超えている。
幼少期から殺人を犯し、人間とディファートの両者から問題視され、十四で逮捕された。それ以来ディンフルとは会っていなかった。
彼と同じ戦闘力に長けたディファートだがこちらの方が力が上で、弟を圧倒した。




