表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/98

92話 大事なこと1

 さてとメイド長以外は伸びているからいいとして、どうしたのかね。竜二がいないと今回のことを止めることすらできねぇな。何を条件にしているのかは分からないからどうもしようがないが、出来るだけ手を引かせることくらいはできそうな気もする。


 母には先輩Aのせいで双子の姉が死んだことにされているが……今日の放課後に届いた資料を見るに交通事故だな。たまにある死んだ奴の真似をさせられている姉妹ってだけだな。僕にはソレの辛さが一切分からないからどうしようもないんだよな。


「何が……あった」

「ボスのお出ましか」

「咲人、一体何をしている?」

「何ってこの人を知っているだろ」


 竜二がやって来た。ここからが本番だな。邪魔な奴は悪いが気絶させたから何もしてくることはない筈。メイド長は腰を抜かしているから一時は動かないだろうしね。とりあえず竜二に先輩Aの母親の写真を見せた。一瞬だけ顔に動揺が見れたがすぐに戻した。流石に一筋縄ではいかないよな。


「知っているな。取引先だからな」

「手を引け」

「無理だ。お得意様だからな」

「この際、会社からとは言わない。娘のことについてだよ」

「なんのことだか」

「知ってるんだろ? 母親に復讐をしようとしてるのを」


 眉が少し上に上がったな。流石に図星って訳ではないかもしれないが……パンチが弱いな。まぁただ適当に言っているだけだし、引っ掛かりはしないか。1週間で集められる情報も少ないしな。あとはその場のノリで動いている訳だからどうしたものか。


 しっかりと準備している訳ではないから何かヤバいことがあったとしても僕は何も対応できないんだよな。例えばこれは罠でどこかにスナイパーが潜んでいるとかね? ぶっつけ本番のアドリブ祭りって訳だし……これ以上はしんどい。


「そこまで分かっているのか。はぁ手を引くとするよ」

「へぇ~あっさりと引くんだな」

「その代わり二人とも助けてやれ」

「・・・言われなくてもな」

「さっさと帰れ」


 僕は竜二から言われたので大人しく帰ることにした。あっさりと手を引きすぎとは思うが一体どうゆう風の吹き回しなのかね。まぁ行き当たりばったりにしてはいい結果だろうから輪花でも報告しておこう。佐藤達には言わなくていいだろうな。アイツらは頑張っていることだろうしな。


 あの不良を待たせすぎるのはよくないだろうから早めに行くか。何か見落としている可能性はあるがその時に何とかするしかないな。



 不良くんに自宅まで送ってもらってその後はいつも通りに過ごした。輪花に今回のことをとりあえず報告を上げたら普通に怒られた。まだしっかりと調査が終わっていない段階だから勝手なことをするなと電話越しに大声で言われてしまった。


『何かあったらどうするんだ?』

「何もなかったろ」

『やったら私が怒られる。咲人様のせいで』

「悪かった。んで他は何か分かったか?」

『まだ調べている最__咲人さんたす__中』

「今何か聞こえたぞ?」

『気のせい。私はこれからデザートだから切る』


 切りやがったな。輪花の奴、絶対に秋冬くんとイチャつくのを優先してやがったろ。今度、子守家に訪問して問い詰めてやらないとな。しかもこっちに転校の件についても何も進捗を聞いていないからな。アイツに好き勝手やらせすぎたな。


 まぁ秋冬くんを差し出しておけばいいってことが分かっている点は制御しやすくなったのかもな。昔はもっと手に負えなかったからなぁ。力づくで言うことを聞かせなくてはならなかったからな。・・・族長に念のために連絡を入れておくか。


『咲人殿、どうしたのでござるか?』

「輪花と秋冬くんのことについてなんだが」

『言いにくいことでござるが……』

「嫌な予感がするんだが?」

『そのぉ……学校には転校できぬかもしれ』


 聞きたくなかったので即切った。アイツは一体何をしてやがるんだ。もしかして妊娠とかはしていないよな? ジジィの紹介なら高校中退でも働けれる場所はあるが……流石にコレは僕の監督出来ていないって言われるやつだな。というか大事なことは連絡入れるようにさせないとな。くそったれが!!


 そういうことをするのは結構だが流石に避妊はしておくように言っておかないとな。あの猛獣のことだから毎晩襲っているに違いない。手元に置いておくのが正解だったかぁ。先輩Aのことが片付きそうになったら次はコレか。はぁ……僕の平穏はどこに?


「たぬさんと夜夢の勝負もあるじゃん」


 たぬさんは今日も家に来て料理の練習して帰ったそうだ。母さんが言うには大きくは成長していないけど、うまくはなっているらしい。勝負までに腕を上げれたらいいんだろうけどさ、無理でしょ。だって壊滅的な腕前の人が何をやって勝てないよ。


 夜夢は幼い時からしっかりと色々と教わっているわけだし勝ち目はほぼない。しかも天才で努力家ときたもんだ。演技の天才でも太刀打ちなんてで……きるじゃん。夜夢に勝っているであろう演技で勝負に挑めばいける。


 僕の作戦の卵焼き作戦よりも演技による料理の方がよっぽど勝率が上がるんじゃないか? 問題があるとしたら演技を見せる観客がいない。どうしたものか……たぬさんが勝てるようにしないといけないんだから真面目に考えないとな。


 母さんが教えているだけじゃ勝てないかもしれない奴を相手にしているわけだしな。母さんは確かに料理上手だし、教えるのも上手いけども本気で何か狡いことをしないといけない。僕の今後の人生が掛かっている可能性もあるわけだしね。


 審査員も必要って考えるとどこかないかな? こちら側でもあっち側でもない人達って考えると……誰がいる? 佐藤達は巻き込むとして、あそこの人達に聞いてみるか。あと、キッチンを借りられるかも聞いていた方がいいか。モリえんでもいいけど、やっぱあそこだろ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ