猫だとばれて大パニック
時は現在から遡ること7年前(=^・^=)
主人公 道長 のすすめで村役場へと向かいました (^o^)
これから人間としての生活が本格的にスタートします(^^♪
棟世たち はどきどき していました (●´ϖ`●)
きちんと人間としてやっていけるのかにゃぁ〜? (=^・^=)
どうなっていくのでしょうか…?
はじまりはじまり〜(⌒▽⌒)
のどかな のどかな 村の風景。
田んぼの青緑色が、心を穏やかにしてくれます。
桃の木や林檎の木やサクランボの木が見えます。
沢山の野菜がなっていました。
遠くに森が見えました。
川の音が涼やかでした。
お空は、太陽が らんらん と光っていました。
白い大きい雲が ぽつん ぽつん。
どこからか、可愛らしい風鈴の音が ちりんちりん。
家々が立ち並んでおりました。
その先に、こじんまりとした建物がありました。
村役場です。
平安村役場と書かれておりました。
コンクリートで出来た2階建てのようです。
外からは中の様子がうかがえませんでした。
花壇には色とりどりのお花が咲いていました。
棟世たちの心が和みました。
緊張していました。
初めてのことだらけです。
不安でいっぱいでした。
大丈夫かにゃぁ~・・・。
車から降りました。
道長に促されるまま、後をついて のろのろ と歩き出しました。
うぃ~ん・・・ と、自動ドアが開きました。
中から、涼しい風。
それとともに、紙とインクの香りがしてきました。
人の声がまばらにしていました。
こちらに気づいた職員らしき男性たち4人が、笑顔で歩いてきました。
斉信:お待ちしておりました。
平安村へようこそおいで下さいました。
名古屋からお越しのようで、たいそうお疲れ
でしょう?
ささっ・・・。
こちらへどうぞ。
斉信が手を奥の方へ向けました。
道長 が事前に連絡を電話でしていてくれたようです。
棟世:ありがとうございますだにゃぁ
~・・・。
斉信に、一緒について行きました。
式部 は、 小馬ちゃん の母子手帳の手続きの用意をしてくる と言って、離れていきました。
少納言 は、お辞儀をしました。
奥のお部屋に入りました。
10畳くらいありそうです。
テーブルとソファがありました。
進められるままに、座りました。
先ほどの男性たちは、何かの書類を持ってきました。
テーブルに広げ出しました。
何となく、難しいことを話し出しそうです。
棟世 は、必死でした。
皆を率いていくんだにゃぁ~。
やる気満々です。
少納言 は、 小馬 が泣かないか心配です。
まだ、子猫のように にゃぁ~ にゃぁ~ 泣いてしまいます。
その心配をよそに、 小馬 は、 すやすや。
気持ちよさそうです。
懐仁と 定子 は、それぞれ 棟世 と 少納言 の胸ポケットの中に入っていました。
そこから、 ちょこん と顔を覗かせては引っ込めていました。
道長:こちらの方々は、名古屋からお越しの、
藤原ご一家です。
棟世 さん、 少納言 さん、
小馬 ちゃんです。
駆け落ちされてきたそうです。
この村に移り住み、働くことを希望されてお
られます。
助成金等出ないか、調べたいです。
行成:分かりました。
ただいま、調べて参ります。
少々お時間を頂きたいですが、宜しいでしょ
うか・・・?
お待ちくださいね。
棟世:ありがとうございますだにゃぁ
~!!!
ずっとお待ちしておりますだにゃぁ~!!!
宜しくお願い致しますだにゃぁ~!!!
先ほどの中にいた男性が席を外したかと思うと、お盆に麦茶とお菓子を乗せて入ってきました。
目の前に置いてくれました。
ガラスのタンブラーに氷がたくさん入っていて、とても冷たくて美味しそうでした。
コースターは綺麗なブルーとピンクのグラデーションでした。
お菓子はパッケージに 平安村名産 しかしか煎餅 と書いてありました。
公任:どうぞお飲みくださいね。
おかわりもどうぞ。
お菓子は、この村の名産品です。
宜しければ、お召し上がりくださいね。
遠慮無く言ってくださいね。
棟世たち は、少し、安心しました。
この村で、何とかやっていけそうだにゃぁ~・・・。
懐仁 と 定子 は、心配で心配でなりません。
頃合いを見計らって、お部屋の中を見ようと顔を出しました。
・・・。
こっちを見ている方がいる・・・。
目が、バッチリ合っている・・・。
じ~っ と見ている・・・。
顔をこちらに近づけてきている・・・。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・。
どうしよう・・・。
ばれてしまった・・・。
俊賢:あのぉ~・・・。
その胸ポケットの中は・・・ 妖精 ですよ
ね・・・。
2匹いますよね・・・。
それに、きっと、あなた方は、以前は、猫で
したね?
猫から人間になりたてでしょうか・・・?
言葉遣いから、そう思っているだけです
が・・・。
ちょっと、事情が変わってきましたので、村
長 と 副村長 を呼んでまいりますね。
お待ちくださいね。
怖がらないで大丈夫ですよ。
この村は、安全です。
そう言うと、お部屋から出て行ってしまいました。
もう、棟世たち は、大パニック。
にゃぁ~ にゃぁ~ にゃぁ~ にゃぁ~ 泣き出しました。
懐仁 と 定子 は、覚悟を決めました。
一斉に、胸ポケットの中から出てきました。
私たちのせいだ。
何とかしなければ。
何が出来るのか分からないけれども、この元猫人間たちは守らなければならない・・・ と、息巻いていました。
懐仁 は、 棟世 の膝の上に降りました。
定子 は、 少納言 の膝の上に降りました。
道長 と 斉信 と 公任 は、驚きました。
妖精なんて見るのは初めてです。
それに、以前は猫だった・・・?
何のことでしょうか・・・?
し~ん・・・。
沈黙が流れました。
何を話したら良いのか分かりませんでした。
お互いに何も話さないのが得策だと踏んだようでした。
皆して、 麦茶 と しかしか煎餅 を無言で食べました。
しばらくすると、 俊賢 が二人の男性を連れてお部屋に入ってきました。
最後の男性が、ドアの外の職員たちに、 しばらくはこのお部屋には近づかない様に・・・ と伝えていました。
晴明:私が、村長です。
この度は、 平安村 への移住をお決め下さ
り、ありがとうございます。
事情は伺いました。
以前は 猫 だったのでしょうか?
そして、 妖精 もご一緒されているのです
ね?
詳しくお話をお聞かせいただけませんでしょ
うか?
怖がらなくても大丈夫ですよ。
光栄:私は、副村長です。
この度、 平安村 へお越し頂き、ありがとう
ございます。
とても運が良かったですね。
この 平安村 は、 国家機密特区 に指定
されております。
妖精 と 人間化した動物 の例を取り扱っ
ております。
全国的に、 妖精 が確認されていること。
そして、 妖精 が、動物たちを人間化させる
ということ。
後を絶ちません。
その為、この 平安村 では、対策室が設け
られております。
驚いた顔をされておられますが、この村で
は、日常茶飯事の案件です。
どうか、ご安心下さい。
道長 と 斉信 と 公任 と棟世たち は、驚きました。
そんなお話、聞いたことがありません。
皆、それぞれの、顔を見合わせました。
う~ん・・・。
そんなものかなぁ・・・。
きっと、そういうものなんだなぁ・・・。
ふ~ん・・・。
お話だけでも、聞いておこう・・・。
晴明:このことは国家機密ですので、くれぐれもご
内密にお願い申し上げます。
この村は、国から秘密の特命がございます。
全国の妖精たちの調査。
全国の人間化した動物たちの調査。
相互の安全確保。
共存共栄。
衣食住・・・などです。
光栄:表だって公表はされていまません
が、それぞれに、大臣がおります。
妖精担当大臣 と 人間化動物大臣 です。
妖精担当大臣 は、 大和秀頼 さんです。
人間化動物大臣 は、 大中臣輔親 さんです。
ちなみに、この案件の国家機密特区は、全国
に数ヶ所ございます。
残念ながら、お教えすることは出来ません。
申し訳ございません。
国家機密特区・・・。
国からの特命・・・。
妖精担当大臣・・・。
人間化動物大臣・・・。
聞いたことが無い・・・。
道長たち は、呆気にとられていました。
この場に居ても良いのか分からないので、腰が浮きました。
お部屋を出て行った方が良いのかなぁ・・・?
村長たちを見て、合図が出るのを待ちました。
すると、その視線に気づいて、頷きました。
晴明:このお話は、ごく一部の職員しか知らないん
だ。
君たちには、これからこのお話に絡んでもら
いたいと思っている。
嫌なら、無理にとは言わないよ。
どうしたい?
唐突な質問に、 道長たち は、うろたえました。
でも、やってみたいです。
すぐに返事をしました。
道長:是非ともこのお仕事に関わらせて下さい。
口は堅いです。
ご安心下さい。
家族にも言いません。
斉信:私もです。
宜しくお願い致します。
公任:同じく、私もです。
宜しくお願い致します。
具体的には何をすれば良いのでしょうか?
教えて下さい。
晴明:では、よろしく頼むよ。
心強い。
実は、この村には、既に、 元鹿 も 元河童
も 元狸 も・・・いるんだよ。
皆、この村で、一生懸命に暮らしているよ。
後で、一緒に訪ねてみようかと思っている
よ。
そして、 妖精 は、全国的に何処にでもいる
んだよ。
でも、なかなか、人間の前には姿を現しては
くれないんだ。
だから、実態調査は、進まなくってね。
苦労しているよ。
光栄:これからよろしく頼むね。
一緒に、円満にする方法を考えていこう。
戸籍 や マイナンバーカード や 母子手
帳 ・・・ などは、こちらで一括して対応
していくよ。
この問題に対応するときの専門家がいるか
ら、頼ると良いよ。
後で、紹介するね。
棟世 は、何か凄いことが始まったにゃぁ~・・・ と気後れしていました。
どうなっていくのだろう・・・。
でも、何となく、この村で暮らしていけそうです。
少し、安心しました。
少納言 は、落ち着きません。
麦茶 ばかり飲んでいました。
小馬 を抱く手が、こわばっていました。
そして 懐仁 は、話を一言も漏らさないように聞いていました。
定子 は、落ち着いていました。
この村でお世話になろう と思っていました。
俊賢:まずは・・・。
村人たちに説明する、表向きの理由を考えな
ければなりません。
村人たちは人懐こいですから、きっと、聞い
てきます。
駆け落ちされてきたという事ですで・・・。
私の方で、ご用意してもかまいませんでしょ
うか・・・?
棟世 さんが、源氏の末裔。
少納言 さんが、平家の末裔。
結婚を反対されてしまって、泣く泣く、駆け
落ちしてきた・・・とか。
如何でしょうか・・・?
晴明たちは、 おぉ~っ と言って、 そうしよう そうしよう と、とんとん拍子に理由が決まりました。
道長 は、何かしたくてうずうずしていました。
晴明:ちなみに・・・。
この案件は、地下室で専門家たちが対応する
ことになってます。
全国からこの案件の情報が集められてます。
資料を見たいときは、そこで、見られます。
でも、それが出来るのは、限られた職員だけ
です。
お仕事をするのは、職員が帰った後、夜勤に
なります。
不定期に週3日くらいはあります。
忙しくなるけれども、大丈夫かなぁ・・・?
道長たち:大丈夫です。
光栄:なら、安心しました。
でも、無理しないで下さいね。
何か、不都合があったときには対応しますの
で、言って下さいね。
道長たち:分かりました。
何か、凄く、 わくわく しました。
斉信:ところで・・・。
妖精さん方々。
私は、 藤原斉信 と申します。
ぜひ、お名前頂戴できませんでしょう
か・・・?
皆、興味津々。
じっと見つめました。
懐仁 と 定子 は、顔を扇子で隠しました。
とても恥ずかしい・・・。
もじもじ しました。
でも、腹をくくるしか無い・・・。
勇気を出して、大きな声で話し出しました。
懐仁:私は 懐仁 と申し
ます。
苗字というものはございません。
どうしても必要ならば、 一条 では如何で
しょうか・・・?
そして、私の隣にいるのは、家内の 藤原
定子 といいます。
どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
懐仁 と 定子 は深々と頭を下げました。
そして、棟世たち にむき直して、 私たちが付いている と言いました。
棟世たち は、 はらはら と涙を流した。
相当、怖かったのでしょう。
安心したようでした。
晴明は ほっ としました。
道理が通りそうな妖精たちかもしれない・・・。
話が早く進みそうです。
道長 は、小さな小さな可愛らしい妖精たちに、心ときめいていました。
なんて雅なお着物なんだろう・・・。
苗字が無いなんて、きっと、偉い方に違いない。
妖精の王様かなぁ・・・?
聞きたいけれども聞けない・・・。
あぁ・・・。
なんてもどかしい・・・。
棟世:あのだにゃぁ~・・・。
私たちはこの村で暮らしていけるのでしょうか
だにゃぁ~・・・?
追い出されるのでしょうかだにゃぁ~・・・?
しゅん・・・ として、恐る恐る質問しました。
晴明:追い出したりしません!!!
この村で一緒に暮らしていきましょう!!!
そのためにこうやって、職員を集めたので
す。
どうか、ご安心下さい。
もう、貴方がたは、 猫 ではありません。
人間です。
人権があります。
我々がバックアップ致します。
棟世:ありがとうございますだにゃぁ
~!!!
頑張って、働きますだにゃぁ~!!!
宜しくお願い致しますだにゃぁ~!!!
棟世たち は、深々とお辞儀をしました。
頭を下げながら、涙が床に落ちました。
晴明:まず、住居を確保しなければなりません。
そして、家財道具も必要です。
それから、お仕事も探さなくては。
人間としての知識やマナーの教育をしなけれ
ばなりません。
それから・・・。
どんどん、人間として生きていくのに必要なことが羅列されていった。
棟世たち は、目が ぐるぐる 回ってしまいました。
にゃぁぁぁぁぁぁ・・・。
どんどん と 道長たち が、案を出していって、あっという間に決まりました。
住居は、村営住宅の空きのあるところ。
道長 のお家のお隣です。
道長 が 是非に近くでお世話をしたい と申し出たからです。
国から助成金が出ることになりました。
これで、当面のお金の問題は安心です。
お仕事は、 トマト農家 さんで、後継者を探しているところへ打診することになりました。
この村は、他の村同様に、過疎化が進んでいました。
高齢化が進み、後継者不足に悩んでいました。
もしかしたら、働かせてもらえるはずです。
それから、人間としての知識やマナーの教育は、村役場で ねこねこ学校 を設立して教えることになりました。
その担当は、 公任 になりました。
それから、それから・・・。
色々な事が、どんどんと決まっていきました。
晴明:では、これから、始めよう!!!
道長たち:はい!!!
棟世たち:お願い致しますだにゃぁ
~!!!
懐仁たち:お願い致します!!!
皆、意気揚々とお部屋から出て行きました。
丁度、 式部 が母子手帳の手続きの資料を持ってきました。
道長 が、 村長が手続きをするから、その資料を頂戴 と言いました。
不思議そうな 式部。
村長って、母子手帳の手続きもするんだぁ・・・。
これから、 道長 は外回りをしてくる と式部に言って、皆で、役場の建物の外へ出ました。
停めてあった車に乗り込みました。
棟世たちは、 道長 の車に乗りました。
これから、色々なところに出向きます。
胸が高鳴ります。
どうなっていくのだろう・・・。
さてさて、これからどうなっていくのでしょうか・・・?
今回は、ここまででおしまい おしまい。
ep.8 猫だとばれて大パニック 終わり
次回は、村の様子を描きます。
人間化した動物たちに会いにいきます。
とんとん拍子に、次回は、 道長たち のお話に戻りたかったのですが・・・。
次回の次回こそは、現在の 道長たち のお話に戻れるようにしたいです・・・。
宜しければお読み頂けると嬉しいです。
お待ちしておりますだにゃぁ〜(小馬たちより)




