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俺の妻が猫になった  作者: 穏世青藍


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6/22

人間と妖精と猫

 時は現在から遡ること7年前(=^・^=)

 妖精になった元猫の 棟世(むねよ)たちは、妖精の 懐仁(やすひと)たち と一緒に旅をしました(*^^*)

 お椀から降りて、これからどうするのでしょう…? (#^.^#)

 はじまりはじまり〜(⌒▽⌒)

 森の入り口に 妖精たち と 元猫だった人間 がいました。

 森の奥には何かがいそうです。

 何かの声が聞こえた気がしました。

 何かが光ったような気がしました。

 辺りは、段々と白んできました。

 森は さら さら さら さら と葉のこすれ合う音。

 森の葉の音じゃ無い何か近づいてくる気配。

 川からの少し涼しい風が少し吹いてきています。

 妖精たち は焦っていました。

 元猫だった人間たちに、人間としてのマナーを教えなければなりません。

 でも・・・、懐仁(やすひと) は 定子 の容態を気にしておりました。

 

 懐仁(やすひと): 定子、体の方は無理をしていな

    いか?

  

 とても、心配そうにしています。

 皆も、心配そう。

 

 定子:大丈夫そうです。

    私のことなど心配しないで、この 人間たち 

    をブラッシュアップして差し上げなければな

    りません。

 

 懐仁(やすひと):そうなんだが、私にはそなたが心

    配なのだ。


 そう言って、顔をのぞき込んだ。


 定子:月下美人の雫のお陰で、もう、ピンピンして

    おります。

    本当に、ありがとうございました。


 そう言って、にっこり微笑んだ。

 懐仁(やすひと)は、まだ、心が揺れている。

 その懐仁(やすひと) を 定子 はしっかりと背中を押した。

 

 やれやれ・・・、かなわないなぁ・・・ と 懐仁(やすひと)。

 ふふふ・・・ と 定子。

 元猫人間たち は、覚悟を決めました。

 これ以上、迷惑を掛けられません。

 なんとかやってみるにゃぁ~・・・ と、息込んでいました。


 棟世(むねよ):もう、ここまでしていただけでも充

    分ですにゃぁ~。

    あとは、私たちだけでなんとかやっていこう

    と思っておりますだにゃぁ~。

    本当にお世話になりましただにゃぁ~!!!

    ご恩は一生忘れませんだにゃぁ~!!!

    どうか、お元気でだにゃぁ~!!!

    奥方様のご病気が治られることを願っており

    ますだにゃぁ~!!!

         

 少納言:本当にお世話になりましただにゃぁ

     ~!!!

     ご恩は一生忘れませんだにゃぁ~!!!

     どうか、お元気でだにゃぁ~!!!

     奥方様のご病気が治られることを願ってお

     りますだにゃぁ~!!!


 元猫人間たち は、必死。

 その 元猫人間たち の優しさに、 定子 は嬉しくなりました。

 

 定子:ありがとうございます。

    でも、私が一緒に居たいのよ。

    だから、しばらくは、側に居させてね。

    

 そう言うと、 元猫人間たち の周りをくるくる飛んで回りました。

 う~ん・・・ と何かを考え込む 定子。


 定子:それに・・・。

    ねぇ・・・?

    貴方・・・?

    このお着物は、やっぱり目立つはよね

    ぇ・・・?

 

 懐仁(やすひと):それもそうだな。

    洋服に直して差し上げなさい。


 そう言うと、 懐仁(やすひと) は元人間猫たち の周りをくるくる回りました。

 そして、 う~ん・・・ と頭をかしげました。

 さらに・・・。

 何かに気づきました。

 さっきから、何となく気づいていました。


 森の木々に隠れて、何かが側に居る感じ・・・。


 でも、何も近づいてこないです。

 何も仕掛けてこないです。


 何だろう・・・?


 嫌な予感がする・・・。


 誰にも知られてはならない。

 ここで、 打ち出の小槌 を振ってはならない!!! と心が叫びました。

 そして、急いで 定子 に言おうとしました。

 しかし・・・。


 定子:元猫人間たち のお着物を洋服にして差し上

    げて下さいな!!!


 そう言うと、 打ち出の小槌 を振ってしまいました。

 

 懐仁(やすひと):あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!!


 しまった!!! と、懐仁(やすひと)。

 何? と 定子。


 元猫人間たち のお着物は、洋服になりました。

 棟世(むねよ) と 少納言 はポロシャツにジーンズ姿です。

 小馬(こま) は、メッシュの肌着にカバーオール姿です。

 なんか、とっても人間らしくなってきた。

 ウキウキ・・・しだしたところで、何かに気づきました。

 ・・・?

 妖精たち が森の方を向いて、何か こそこそ 話しています。

 とても怯えています。

 定子 は、森に背を向けながら懐仁(やすひと)に隠れて 打ち出の小槌 を巾着に入れて、懐(ふところ)へしまいました。

 

 そして、こちらを向きました。

 

 懐仁(やすひと):森の中の何者かに見られているか

    もしれない。

    急いで逃げなければならない。

    おそらく 妖精 か 動物 だろう。

    私たちをそなたたちの肩にとまらせて欲し

    い。

    森から早く離れるんだ。

    歩いて進めよ。


 そう言うと、棟世(むねよ)の肩に、 懐仁(やすひと) が、 少納言 の肩に 定子 がとまりました。

 とてもとても軽くて、居るのか居ないのか分かりませんでした。

 棟世(むねよ)は、森の中を じっと 見ました。

 少納言 は 小馬(こま) を抱えたまま、固まっていました。

 棟世(むねよ)が 少納言 の腰に後ろから手を添えて、歩き出しました。

 

 そ そ そ そ そ そ そ そ・・・。


 森の方から、何かがもの凄い勢いで近づいてきました。

 風の中を小さい何かが飛んでいました。

 妖精です!!!

 妖精がこちらへ向かって猛スピードで飛んできています!!!

 

 懐仁(やすひと):走れ!!!

 

 棟世(むねよ) と 少納言 は一生懸命に走りました。

 土から砂利になっていきました。

 平坦な道でした。

 二足歩行で初めて走ったので、何かぎこちないです。

 棟世(むねよ) は 少納言 から 小馬(こま) を受け取りました。

 抱き抱えて走ります。

 口にくわえられないので、大変です。

 すると、遠くに一軒のお家が見えました。


 あそこまで、たどり着けば大丈夫なのだろうか・・・?


 訳が分からないまま、走り続けました。

 

 しかし・・・。

 

 妖精たち は、 皆の前に先回りして行く手を阻みました。

 千成瓢箪(せんなりひょうたん) の 馬印(うまじるし)。

 甲冑(かっちゅう)の中から、目が爛々と光っておりました。

 刀をこちらに向けておりました。

 8匹いました。

 

 ちなみに、 千成瓢箪(せんなりひょうたん)は、豊臣秀吉が戦で秀吉の示す場所を示す 馬印(うまじるし)でした。

 馬印(うまじるし) とは、戦場で大将の居場所を表す目印のことです。

 事の始まりは、織田信長に仕えていたときに、 稲葉山城(現在の岐阜城) を攻め落とす際に、瓢箪を用いて見事勝った所から、瓢箪を馬印(うまじるし)に使うことを許されました。

 戦に勝つごとに瓢箪を1つずつ増やしていったことから、 千成(せんなり)瓢箪 と言われたようになったとか。

 でも、これは、江戸時代の 絵本太閤記 や俗説からでは無いかという説もあります。

 実際には、 金色の大きな瓢箪 を一つだけ馬印(うまじるし)にしていたという説もあります。

 現在では、 無病息災(六瓢・むびょう=無病)・立身出世・開運招福 としての縁起の良いものとしての文化が根付いております。

 豊臣秀吉の出世にあやかって、縁起物のシンボルとして、紋様として使われるようになりました。

 

 話は戻ります・・・。



 懐仁(やすひと):元猫人間たちよ、先に行きなさ

    い!!!

    後で追う!!!

    さぁ!!!

    早く!!!

    これは妖精たちの戦いだ!!!

    任せなさい!!!


 元猫人間たち:でも・・・。 

        一緒に戦います!!!

        見捨てられません!!!


 定子:言うことを聞きなさい!!!

    これが一番いい選択なの!!!

    さぁ!!!   

    早くお逃げなさい!!!

    私たちは大丈夫です。

    後で必ず追います。

    

 元猫人間たち:でも・・・。

       

 懐仁(やすひと):早く行かないと、猫に戻す

    ぞ!!!


 元猫人間たち:にゃぁ~!!!

        ごめんなさいだにゃぁ~!!!

        先で待っているにゃぁ~!!!

        気をつけて下さいにゃぁ~!!!


 元猫人間たちは、一斉に走り出しました。

 元猫人間たちは分かっていたのです。

 懐仁(やすひと)たちが、逃がしてくれようと、業と脅したことを。

 なんてお優しい方たちなのだにゃぁ~ と、泣きながら走って行きました。

 でも、やっぱり、大丈夫かどうか気になって、気になって仕方がありません。

 どうか、ご無事でにゃぁ~ と祈っていました。

 懐仁(やすひと)たちは、みるみる遠くになっていきました。


 懐仁(やすひと) と 定子 は、地面に降りました。

 8匹の妖精たちも地面におりました。

 妖精たちの中から一匹、前へ進みでてきました。

 皆に、刀をしまうように命じました。 


 懐仁(やすひと):何やつ!!!

 

 もの凄い剣幕で言い放ちました。

 今にも噛みつきそう。

 

 妖精5・吉秀:その 打ち出の小槌 をお譲り下さ

       い。

       金ならいくらでもある。

       好きなだけ言いなされ。

    

 そう言うと、 金 の入った袋を次々と目の前に置いていった。

 そして、どうだ と言わんばかりの顔。

 余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)です。

 こちらの様子を伺っておりました。


 懐仁(やすひと):いらない!!!

    いらない!!!

    いらない!!!

    これは 金 でどうなるものではない!!!

    下がれ!!!


 妖精6・正清:ならば、 虎の肉 をおつけ致しま

       す!!!

       滋養にいいです。

       いかがでしょうか・・・?


 滋養にいい・・・?


 定子 の薬になるかもしれない。


 何か、 虎の肉 なんて、とても効き目がありそうだ。


 懐仁(やすひと) は、心が揺れました。

 定子 は、それを見抜きました。

  

 定子:私はもう大丈夫です!!!

    惑わされないで下さい!!!

    お気を確かに!!!


 その様子を見ていた 妖精7・長秀 は、 妖精5・吉秀 に何か こしょ こしょ 話しました。

 妖精5・吉秀 は、頷いた。

 すると、こちらを向いた。


 妖精5・吉秀:我らの仲間になって下さい!!!

       その 打ち出の小槌 は、お手元に置

       いておいて下され!!!

       どうでしょうか・・・?


 懐仁(やすひと):断る!!!

    私たちは、穏やかに暮らしたい!!!

    邪魔をするな!!!


 すると、一匹の妖精が刀を持ち、 定子 にめがけて飛んできました。

 

 妖精8・則正:なら、力尽くで取ってやる!!!


 懐仁(やすひと):定子!!!


 定子:貴方!!!


 懐仁(やすひと)が、 定子 を守ろうとしました。

 でも、瞬間移動でしょうか・・・?

 あっという間に、先に、 妖精8・則正 が 定子 の首元に刀を押し当てました。


 妖精9・成三:やめなさい!!!


 妖精8・則正:早く出せ!!!


 定子:出しません!!!


 妖精10・治重:交渉しなさい!!!


 妖精11・高孝:そうだ!!!  

        物騒なまねはやめるんだ!!!


 妖精12・勝正:なぁ~にしてるんだぁ~!!!

 

 懐仁(やすひと):もう、諦めるんだ!!!

    出しなさい!!!

    命の方が大事だ!!!

    私はそなたに無事で居て欲しい!!!

 

 定子:でも・・・。


 懐仁(やすひと):良いのだ。

    そなたが無事で居れば、それで良いのだ。

    渡しなさい。


 定子 は、その言葉を聞いて、懐から 巾着を取り出しました。

 その中から、 打ち出の小槌 を取り出しました。

 すると、 妖精8・則正 は、 定子 の手元から  打ち出の小槌 を奪っていきました。

 そして、 妖精5・吉秀 に手渡しました。


 妖精5・吉秀 は、困った顔をして、気まずそうに受け取りました。

 そして、 妖精8・則正 に やり過ぎたぞ と、叱りめした。

 妖精8・則正 は、しゅんとしました。

 妖精5・吉秀 は、 懐仁(やすひと)たち に向き合いました。

 頭に手を当てて、何かを考え込んでいました。。

 そして、深々とお辞儀をしました。。

 

 妖精5・吉秀:この 金 はそなたたちに差し上げ

       ます。

       奪ったわけではなく、交渉したことに

       して下さい。

       ご不満はあるかと思いますが、交渉が

       決裂したのならば、きっと、奪い取っ

       たかと思います。

       これは、とても欲しいのです。

       申し訳ございません。

       どうか、恨まないで下され。


 そう言うと、お供の妖精たちの方を向きました。

 

 妖精5・吉秀:皆の者、森へ帰るぞ。

       

 妖精8・則正:勝鬨(かちどき)は?


 妖精9・成三:お前なぁ・・・。


 妖精10・治重:もう知らん。


 やれやれ・・・ と、妖精たち。

 妖精8・則正 は、どこまでも 妖精5・吉秀 の事しか考えていない。


 困ったやつだ・・・。


 まぁ・・・、そこが、可愛くもあるんだよなぁ・・・。


 お供の妖精たち、皆、苦笑い。

 妖精8・則正 は、何となくばつが悪い。



 ちなみに、勝鬨(かちどき)は、戦や勝負で勝ったときに、味方同士で一斉に喜びの声を上げる事です。

 鬨(とき)は、戦などで志気をあげるために味方同士が一斉に大声を上げる事です。


 

 妖精たちは、あっという間に、森へと帰って行きました。

 もう、朝になっていました。

 森からは み~ん みん みん と、蝉の声。

 川は相変わらず さわ さわ さわ さわ 穏やかな音。

 風は、森の木々の香りと、かすかに竹の香り。

 残された 懐仁(やすひと) と 定子 は、悲しそうな顔。

 これからどうしよう・・・ と悩んでおりました。


 懐仁(やすひと):そなたが無事で良かった・・・。

    怖い思いをさせて、すまなかった。

    首元をみせておくれ。


 そう言って、 定子 の首元を見ました。

 さっき、刀が首元へ押しつけられたからです。

 怪我が無かったのが分かり、一安心。

 懐仁(やすひと) は、 定子 に いいこ いいこ をしました。

 定子 は、張り詰めていたものが、一気に吹き出しました。

 

 定子:わぁ~ん わぁ~ん わぁ~ん・・・。

    こわかったよぉ~・・・。

    ごめんなさい~。

    私のせいで、 打ち出の小槌 が奪われてしま

    いました~。

    ごめんなさい~・・・。


 懐仁(やすひと):こわかったな。

    よし よし。

    もう、泣いても良いんだよ。

    怖い思いをさせてすまなかったな。

    私がもう少し早く気づいていたのなら、こん

    なことにはならなかったのに。

    本当に申し訳ない。

    それに、いいんだ。

    いいんだ。

    そなたが無事なら、何もいらない。

    だから、もう、気にするな。

    これからのことは、ゆっくりと

    考えよう。


 すると、遠くから、走って人間たちが近づいてきました。

 棟世(むねよ) たちです。

 大声を出しました。


 棟世(むねよ):懐仁(やすひと)様方にゃぁ

    ~!!!   

    大丈夫でしたかにゃぁ~?

    やっぱり心配で戻ってきてしまいましたにゃ

    ぁ~!!! 

    猫に戻ってもかまいませんだにゃぁ~!!!

    恩人を見捨てることは出来ませんだにゃぁ

    ~!!!  

    そんなことをしたら、猫が廃る(すたる)に

    ゃぁ~!!!

         

 棟世(むねよ)たちが、側に来ました。

 息を切らしていました。

 辺りを きょろ きょろ 見渡して、 どこかに潜んていると思っている妖精たち を牽制していました。

 もう、一歩も引かないつもりでした。

 私たちがお守りするんだにゃぁ~!!! と、息巻いていました。

 そんな 棟世(むねよ)たち を見て、 懐仁(やすひと) と 定子 は、優しい気持ちになりました。

 

 懐仁(やすひと):ありがとう。

    その気持ちだけで、どんなに救われたか。

    とても嬉しいよ。

    打ち出の小槌は、奪われてしまったよ。

    もう、いいんだ。

    取り返すのは難しいから、諦めたよ。

          

 定子:貴方・・・。

    本当にごめんなさい・・・。


 うっすらと、涙を浮かべました。

 その話を聞いて、 棟世(むねよ)たち は、遅かったにゃぁ~ と悔やみました。

 もう、この方々から離れないにゃぁ~!!! と心に誓いました。

 一生この方々をお支えしようにゃぁ~ と決めました。

 

 棟世(むねよ):私たちと一緒に暮らしませんかだに

    ゃぁ~!!!

    一生懸命に働いて、身の回りのお世話をさせ

    て下さいだにゃぁ~!!!

    嫌でもついていきますだにゃぁ~!!!

    よろしくお願い致しますだにゃぁ~!!!


 これを聞いて、 懐仁(やすひと)たち は、 はら はら と涙をこぼしました。

 そして、小さな両手で、 棟世(むねよ) の手を握りしめ、 ありがとう といいました。

 

 これから、人間界で 棟世(むねよ)たち が頑張っていかなければなりません。

 頑張るぞぉ~!!! と 棟世(むねよ)は少納言に言いました。

 

 森を背にして人間界の方へと、戻っていきました。

 10分くらい歩いたところでしょうか・・・。

 森から最初の一軒目のお家にたどり着きました。

 お庭で草花にホースに蓮口(はすぐち)をつけてお水をまいていました。

 こちらに気づきました。

 丁寧にお辞儀をしてくれました。

 

 道長:おはようございます。

    失礼ですが、初めてお会いしたような気がい

    たします。

    違ったのならば、申し訳ございません。

    この土地へは、今日からいらしたのですか?

    分からないことがあったのならば、なんなり

    とお申し付け下さい。

    私は 藤原 と言います。

    どうか、下の名前の 道長 と、お呼び下さ

    い。

    

 そう言うと、お家の中へ声を大きく掛けました。

 

 道長:おぉ~い!!!

    おぉ~い!!!

    この町に新しい家族がやってきてくれたぞぉ

    ~!!!

    こっちへ来て、挨拶しなさい~!!!


 道長 の言葉を聞いて、 棟世(むねよ)たち は安心しました。

 この町で暮らしていけるかもしれないにゃぁ~・・・。

 

 式部:おはようございます。

    この町へようこそおいで下さいました。

    何も無いところですが、人はいいです。

    分からないことがございましたら、なんなり

    と言って下さいね。

    私は 式部 と申します。

    

 エプロンで濡れた手を拭きながら、照れくさそうに笑った。

 

 棟世(むねよ):おはようございます・・・だにゃ

    ぁ~。

    今日から、この町へ越してきた 藤原 と申

    します・・・だにゃぁ~。

    よろしくお願い致します・・・だにゃぁ~。

    私は 棟世(むねよ) と申しますだにゃぁ

    ~。   

    こちらは、妻の 少納言 ですだにゃぁ~。

    この子は、娘の 小馬(こま) ですだにゃ

    ぁ~。

    何も分からないので、ご指導ご鞭撻のほど、

    よろしくお願い致しますだにゃぁ~。

        

 棟世(むねよ)たち は、深々とお辞儀をした。

 

 道長:あぁ・・・!!!   

    名古屋からおいでになったのですね?

    お疲れでしょう?

    ささっ!!! 

    汚いですが、我が家へ上がって下さい。

    朝食が出来ております。

    そこそこ美味しいと思います。

    お口に合うと良いのですが・・・。

    如何でしょうか・・・?


 棟世(むねよ)たち は、大感激。

 勿論、OKです。


 少納言:よろしいんですかだにゃぁ~?

     是非とも、お家に上がらせていただきたい

     ですだにゃぁ~!!!

     ありがとうございますだにゃぁ~!!!


 道長 と 式部 はとっても嬉しそう。

 道長 は、 お庭から表へ回って下さい と言って、玄関へ案内しました。

 玄関を開けると、 ふんわりとした家庭の香り。

 美味しそうな香りがしてきました。

 想像が膨らみます。

 きっと 雑穀米。

 そして 赤味噌のお味噌汁。

 さらに 甘いだし巻き卵。

 さらにさらに 焼き鮭!!!

 もぉ~ 美味しそうだにゃぁ〜。

 いい人たちに巡り会ったにゃぁ~ と、いそいそとお家の中へ上がりました。


 これから、私たちどうなっていくんだろうかにゃぁ~?


     ep.6 人間と妖精と猫 終わり


 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 次回は 道長たち と少納言たち のお話を書きます。

 よろしければお読み頂けると嬉しいです。

 お待ちしておりますだにゃぁ〜(少納言たちより)

 

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