↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の妻が猫になった  作者: 穏世青藍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/22

ねこねこ家族会議

 時は現在から遡ること7年前(^O^)

 複製打ち出の小槌を 妖精の 定子 からいただいた 猫の 棟世(むねよ) たち(^^♪

 胸が高鳴ります(●´ϖ`●)

 どうなっていくのでしょうか…?

 はじまりはじまり〜(⌒▽⌒)

 

 ねこねこ家族会議進行中・・・。

 その側には、綺麗な綺麗な 打ち出の小槌。

 そしてその傍らには、猫たちの様子を見守る 定子 と 懐仁(やすひと)。

 月の明かりが、うっすらと、猫たちを優しく照らしておりました。

 草花は、眠りについて、 すやすや・・・。

 川のせせらぎが、 さわさわ ・・・。


 棟世(むねよ):皆で、逃げるにゃぁ~!!!


 少納言:そうだにゃぁ~!!!


 小馬(こま):にゃぁ~!!!


 皆、意見が一致しました。

 薄暗闇の中で、猫たちの目がらんらんと光ります。

 希望に満ちた世界を夢見て、上機嫌です。

 

 棟世(むねよ):まず、お屋敷のお外へ出なくちゃい

    けないにゃぁ~。


 少納言:裏庭からこの生け垣を乗り越えて、一気に

     逃げるのにゃぁ~。


 小馬(こま):にゃぁ~。


 

 定子 と 懐仁(やすひと) は、 うんうん と、温かい目。

 あぁ、良いことをしたのだなぁ・・・ と、安心しておりました。

 でも、裏庭の生け垣から出るところを見られたら、一巻の終わりです。


 さて、どうするか・・・。


 おもむろに口を開いた。


 

 懐仁(やすひと):まず、その猫の姿を、妖精にして

   はどうか?

   逃げ出すところを見つかって捕

   まってしまえば、 そこで終わりに

   なってしまう。

 

 定子:それもそうですわね。

    それならば、猫の姿から、妖精になってしま

    えば、 気づかれずに、逃げられますわ。

    そうなされなさいな。

 

 懐仁(やすひと)  と 定子 は、ねこねこ家族会議に加わりだしました。

 猫たちは、 それもそうだにゃぁ~ と、頷(うなず)いた。

 もう、しっぽ は大きく揺れまくり。


 夢が段々と現実になっていく・・・。


 棟世(むねよ):では、まず、最初に妖精になって、

   この身を隠そうだにゃぁ~!!!

   少納言、 打ち出の小槌 で、皆を妖

   精にするのだにゃぁ~!!!


 少納言:分かっただにゃぁ~!!!

     まずは、 貴方 からだにゃぁ~!!!

     その次が、 小馬(こま)、その次が 私 

     だににゃぁ~!!!


 棟世(むねよ)・小馬(こま):にゃぁ~!!!


 そう言うと、 少納言 は、 打ち出の小槌 を振ってみた。


 少納言: 棟世(むねよ)を妖精の姿に変えて下さ

      いだにゃぁ~!!!


 すると、 棟世(むねよ) は、みるみる小さくなって、妖精の姿になりました。

 でも、頭には、 ねこみみ がしっかりありました。

 そして、しっぽ もちゃぁ~んと、ありました。

 でも、 棟世(むねよ) は、初めての妖精姿に変身した自分に、ご満悦。

 俺、何でも出来そうだにゃぁ~・・・ と、嬉しそう。

 定子 と 懐仁(やすひと) は、 あれれぇ・・・? と、首をかしげました。


 何かが変だ・・・。


 でも、猫たちはというと・・・。


 ねこ妖精・猫たち:おぉ~だにゃぁ~・・・。

 

 何だか、とっても嬉しそう。

 わくわく感が止まらないみたい。

 続いて、 少納言 が、 打ち出の小槌 を振りました。


 少納言: 小馬(こま)を妖精の姿に変えて下さい

     だにゃぁ~!!!


 少納言: 私 を妖精の姿に変えて下さいだにゃぁ

     ~!!!

    

 すると、 小馬(こま) と 少納言 は、 するする と小さくなり、妖精の姿になりました。

 やっぱり、 ねこみみ がしっかり付いております。

 そして、やっぱり、 しっぽ もちゃぁ~んと付いている・・・。

 それでも、 小馬(こま) も 少納言 も妖精になった自分にご満悦。

 これで、お洒落な服 が似合いそうだにゃぁ~・・・ と、嬉しそう。

 

 定子 と 懐仁(やすひと) は、頭を抱えました。

 

 何か、違う・・・。


 どうしよう・・・。


 何でだろう・・・。


 まぁ、また、猫に戻るのだから、良いのかなぁ・・・。


 一時のことだ。


 いいんだ。


 いいんだ。


 これで、いいんだ。


 複雑な思いを心の底に押し込めました。

 一枚の紙が ひらひら と風に乗って、うっそうと茂る草むらに落ちました。

 それを 定子 が拾いました。

 それには、 複製打ち出の小槌の説明書 と書かれておりました。

 

 定子:貴方っっっっっ!!!

    たぁ~いへん!!!

    複製打ち出の小槌の説明書 があったみた

    い!!!


 懐仁(やすひと):どれ、見せなさい!!!


 やれやれ・・・ と、懐仁(やすひと)。

 定子 は、 何か悪いことでもあったのならどうしよう・・・ と、心配顔。

 ねこ妖精たちは、 何事かにゃぁ~? と、妖精たちの元へ寄ってきました。

 そして、 懐仁(やすひと) が、申し訳なさそうに言いました。


 懐仁(やすひと):その打ち出の小槌は、複製品だか

   ら、使用限度があるそうだ。

   使用できるのは 3回 まで。

   それ以上は出来ないとなってい

   る。

   そして、 本物の打ち出の小槌 よ

   り、性能は劣るらしい。

   だから、そなた達の ねこみみ    

   や しっぽ は、残ってしまった

   のだろう。

   もうすでに 3回使ってしまったか

   ら、もう、使えない。

   もう、 猫 には、戻れない。



 そう言うと、 可愛そうに・・・ と思って、 定子 に救いを求めました。

 ねこ妖精たちは、 そんにゃぁ~ そんにゃぁ~ と、お空に向かって泣き出しました。

 妖精たちは、いたたまれなくなりました。

 

 定子:別に、私が、 ねこ妖精たち を、元に戻して

    差し上げたら、いいのではないでしょう

    か・・・?


 すると、懐仁(やすひと)が、 う~ん・・・ と、顔を渋らせました。

 定子 の身体が心配です。

 あまり長居して負担をかけたくありません。

 それに・・・。

 あ~んまり、これ以上、この猫たちに関わってはいけない感じがする・・・。

 ねこ妖精たち の方をそっと見ました。

 すると、 ねこ妖精たち は、目を うるうる して、じっと 懐仁(やすひと) を見つめていました。


 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・。


 仕方ないなぁ・・・。


 今回だけだぞぉ・・・。

 

 はぁっ と息を吐きました。

 すると、 定子 に向かって、話し始めました。


 懐仁(やすひと):この ねこ妖精たち と一緒に行

   動しよう。

   そして、安住の地を見つけたら、

   そこで、 猫 に戻してあげよう。

   そしたら、私たちは、帰ろう。

   定子、体は無理をしてないか?

   駄目なら、違う案を出そう。


 ねこ妖精たちは、 定子 を うるうる した目でじっと見つめました。

 もう、この方にかかっています。


 助けてにゃぁ~!!!

 

 定子:えぇ、大丈夫だと思いますわ。

    貴方 が持ってきて下さった、 月下美人の雫 

    が、とても良く効いておりますの。

    楽しそうな案で、心が弾みますわ。

    是非、この ねこ妖精たち と一緒に行動し

    たいですわ。

    早速参りましょう!!!


 懐仁(やすひと)は、見抜いていました。

 定子 が、そう言うことを。


 きっと、まだ、 月下美人の雫 は、そんなに効いてはいないだろう・・・。


 無理をさせたくは無い。


 でも、 定子 の事だから、 無理をしてでも行きたい とおねだりするだろう。


 俺って、本当に 定子 に甘いなぁ・・・ と、苦笑いをしました。


 あぁ、仕方ない。


 でも、少しでも具合が悪くなったら、即、中止だ。


 俺は、 定子 が一番大事だ。


 愛してる。


 守りたい。


 ・・・。



 そう思っている間に、 定子 は、打ち出の小槌を使って、 宴会セット を片していました。

 ねこ妖精たちは、嬉しくて嬉しくて、月を見上げて にゃぁ~ にゃぁ~ 泣いていました。

 そして、 定子 は微笑みました。


 

 定子:さぁ、参りましょう!!!


 

 皆、一斉に、裏のお庭の生け垣を ふわふわ と浮いて、乗り越えました。

 さぁ!!!

 出発だ!!!


 皆、プチ冒険に うきうき しておりました。


 表のお庭では、 道隆 が、近所の方々と、 月下美人 を静かに眺めておりました。

 ねこ妖精たち は、裏のお庭の生け垣のお外から、表のお庭にいる 道隆 に向かって、お辞儀をしました。

 

 ねこ妖精たち:お世話になりましたにゃぁ

        ~!!!!

        逃げるという不忠をお許し下さいだ

        にゃぁ~!!!

        どうか、お達者でだにゃぁ~!!!

        今まで、ありがとうございましただ

        にゃぁ~!!!

        幸せになりますだにゃぁ~!!!



 ねこ妖精たち は、涙を はらはら と、落としました。

 定子 は、 ねこ妖精たち の肩を、優しくなでで、先を促しました。

 ねこ妖精たち は、後ろ髪引かれる思いで、 ゆっくり と、 道隆のお家 に背を向けました。

 懐かしいお屋敷やお庭をしっかりと目に焼き付ける暇はありませんでした。

 

 さようならだにゃ。


 さようならだにゃ。


 ご主人様、ごめんなさいだにゃ。


 申し訳なさがこみ上げてきて、うつむいて ふわふわ と飛んでいきました。

 本当は、他の 子猫たち をもう一度見たかったです。

 静かに悲しみをこらえておりました。

 その様子を察して、 定子 は、歌を詠み(よみ)ました。

 心の底を そっと 優しく照らす、暖かい歌でした。

 その歌を聴いて、 ねこ妖精たち は、心が救われました。

 懐仁(やすひと) は、 定子 をより愛おしく感じました。

 そして、いつしか、懐仁(やすひと)は、 ねこ妖精たち にも、心を寄せ始めておりました。


 月がとっても高く見えました。

 辺り一面を優しく照らしておりました。

 街灯が ぽつん ぽつん ぽつん ぽつん と等間隔で道路を照らしておりました。

 車や人の行き来は、 ぽつ ぽつ ぽつ ぽつ としておりました。

 街路樹や花壇のお花たちは、静かに揺られておりました。

 近くから、 さら さら さら さら と、風が草を通り抜ける音がします。

 近くから、 さわ さわ さわ さわ と、水が石に当たり流れる川の音がします。

 土手です。

 土手が見えました。

 皆、話もせずに、土手へと吸い込まれるように、飛んでいきました。

 ひんやりとした風が心地良いです。

 辺りは、月明かりだけで、街灯もありません。

 

 懐仁(やすひと):さぁ、ここから、川を下ろう。

   定子、 お椀 と 箸 を 

   2セット出しなさい。


 そう言いました。



     ep.4 ねこねこ家族会議  終わり


 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 次回作も、よろしければ、お読みいただけると嬉しいです。

 次回は 少納言たち の冒険を書きます。

 お待ちしておりますだにゃぁ〜(棟世たちより)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。