打ち出の小槌の光と闇
時は現在から遡ること380年前\(◎o◎)/!
月の世界の美濃国のお話です(^O^)
斎藤家の 倫子 宛に宮内庁からお手紙が届きました。
王様からお后の証を贈られる日を決めました(*^_^*)
今日は王様にお会いする日です(・∀・)
倫子 は心臓が早鐘のように打っていました(о´∀`о)
きっと ムーンドロップのネックレスをいただけるはずです(≧∀≦)
月の世界の妖精の女の子たちの憧れです(●´ϖ`●)
この日を待っていました!!!(〃∇〃)
そんなある日の 倫子 の様子です(⌒▽⌒)
どうなっていくのでしょうか…?
はじまりはじまり〜(#^^#)
今は昔。
380年前の月の世界。
そして、倫子 に宮内庁からお手紙が届いた日から今日で5日目。
宮殿へと向かう日です。
そのためか、 月の光の粉 を降らせるお仕事はお休みになりました。
今日は、美濃国の祝日に急遽なりました。
倫子 はいつもより早く起きて、身支度を始めました。
ムーンドロップのネックレス を頂けるかもしれません。
女性の憧れです。
もう、心が どきどき どきどき 緊張していました。
念入りにお化粧をしました。
いつもは薄化粧でナチュラルメークの 倫子 です。
でも、気合いが入ってしまって、メークが濃くなってしまいました。
少しでも綺麗になりたくて、何度も塗りました。
それをするのはとても楽しかったです。
さぞや美しくなったのでしょう。
倫子 は鏡に映った自分に驚きました。
私って、こんなに変わるんだ・・・。
いいじゃない・・・。
メークはこれでよしっと・・・。
いそいそと、メーク道具を片付けました。
メークが上手くいって、上機嫌でした。
障子越しに窓から入ってくる光が、柔らかくて心地良いです。
心が段々と落ち着いてきました。
もう、いつもの 倫子 です。
何にしようかな・・・。
今日身につけるネックレスとイヤリングとブレスレットと指輪を選んでいました。
アクセントとなる宝石の部分は落ち着いた茶色のガーネットにしました。
倫子 はこれがお気に入りです。
王様 もよく似合っているといつも言って下さいます。
慣れた手つきで身につけました。
窓際に鏡を用意して服装に合っているか確認しました。
えっ・・・(T-T)
驚きました。
鏡の中には見たこともないケバケバしいお化けの 倫子 が映っていました。
メークが濃すぎたのです。
電気の下では大丈夫だったのに・・・(´;ω;`)
ショックでした。
確認して良かったです。
やっぱり最後は自然光のもとでのチェックが必要です。
恥ずかしい・・・(>_<)
急いでメークを落としに行きました。
化粧台の前でメーク落としのシートで ごしごし と拭き取りました。
そして・・・。
やっぱり、これが落ち着くわ・・・。
いつもの薄化粧のナチュラルメークにしました。
鏡に映った自分が普通に見えました。
私って、お化粧に向いてないのかなぁ・・・(>o<)
心が沈みました。
でも、自然体でいこうと思いました。
今度こそは、大丈夫のはずです。
障子から入ってくる自然光の元で鏡に映る自分をチェックをしました。
これで、大丈夫っと・・・。
鏡に向かって にっこり と笑ってみました。
良い感じです。
出かける準備も整えました。
バッチリです。
倫子 は何度も確認しました。
終わったので、朝食を済ませに行きました。
道三 は そわそわ そわそわ していました。
お母さん は優しく微笑んでいました。
義龍 は にまにま にまにま していました。
静かな温かい雰囲気の中での朝食をしました。
皆、気遣ってくれていたようです。
朝食を終え、まだ時間があったのでお部屋へと戻りました。
倫子 は、また緊張してきました。
なぜだか、 ふふふ・・・ と笑ってしまいました。
ですので、机の上に飾られている兎のぬいぐるみを抱きしめました。
落ち着く香りがします。
ほっ としました。
この兎のぬいぐるみは物心ついた頃にはいつも倫子の側にいました。
帰蝶 も色違いの兎のぬいぐるみを持っています。
倫子 は白色の身体で赤い目の兎。
帰蝶 はピンク色の身体で水色の目の兎。
子供の頃はこの兎のぬいぐるみで一緒に遊びました。
楽しい楽しい思い出です。
倫子 は 帰蝶 をとても可愛がっていました。
帰蝶 も 倫子 に懐いていました。
今ではとても仲の良い姉妹です。
兎のぬいぐるみを机の上に戻しました。
時計を見ました。
まだ時間があります。
どうしようかなぁ・・・。
ベッドの上に横たわりました。
ふぅ~ っと息を深く吐いて、 すぅ~ っと息を吸いました。
何度か繰り返しました。
すると、今日はまだ、 打ち出の小槌 を触っていないことに気づきました。
毎日、毎朝、磨くのが習慣になっていました。
おもむろに、鍵付きの棚にしまっている 打ち出の小槌 を出しました。
そして、いつものように、磨き出しました。
静かな 静かな 時間がゆっくりと流れました。
磨き終わり、 じっ と 打ち出の小槌 を見ました。
光り輝く金色で出来ていて、素敵な模様が施されています。
その模様を指でなぞって、心を落ち着かせていました。
昔からの、癖です。
何かあると、 打ち出の小槌 の模様を指でなぞっていました。
すると、何となく、子供の頃を思い出しました。
それは、 道三 から 初めて 打ち出の小槌 を見せてもらった日のことでした。
道三 が お庭で遊んでいた 倫子 を呼びました。
お家の中へ入り、道三 のいる居間へと行きました。
そして、進められるままに座布団に正座をして座りました。
テーブルにはみかん色の袱紗の上に 金色の塊 がのっていました。
その側には紫色の巾着がありました。
道三 が真面目な顔をしました。
倫子 はしっかりと聞こうと思いました。
道三:これは 打ち出の小槌 といって、何でも願
いを叶えてくれる代物になるよ。
倫子 は うんうん と頷きました。
道三:お前が竹の中から生まれてきたときに、一緒
に節の中に入っていたんだよ。
倫子 は驚きました。
これが、私と一緒に竹の中から出てきたのね・・・。
変なの・・・。
道三:これは今日からお前に渡すから、きちんと管
理するんだよ。
倫子:はい。
何でも願いを叶えてくれるなんて、凄いなぁ・・・。
じゃぁ、色々な物が欲しいなぁ・・・。
道三:迷信かもしれないが、この 打ち出の小槌
は、妖精の為になることをする妖精にしか授
けられないそうだよ。
だから、きっと、お前は、妖精のためになる
事をこの 打ち出の小槌 でする妖精になる
かもしれないね。
でも、使い方を間違ってはいけないよ。
道三 が 倫子 の両手を取りました。
軽く両手を上下に揺らしました。
倫子 は先が気になりました。
倫子:はい。
道三:この 打ち出の小槌 は誰かを傷つけて幸せ
になろうとすると、壊れてしまうよ。
願いは叶うが、引き換えに、壊れてしまう
よ。
それだけではないんだ。
よく聞くんだ、 倫子。
道三 の両手が 倫子 の両手を堅く握りました。
倫子:はい。
何があるのかしら・・・。
倫子 はとても緊張しました。
道三:この 打ち出の小槌 は誰かを傷つけて幸せ
になろうとすると、壊れてしまうだけではな
くて、闇を引き起こすと言われているよ。
その闇は、その願いを言った 打ち出の小槌
の持ち主を覆い、隠してしまうそうだ。
つまり・・・死んでしまうということだよ。
倫子 は表情が引きつりました。
そんなのいらない・・・ と思いました。
道三:お父さんは、 倫子 に死んで欲し
くないんだ。
いつまでも、一緒に暮らしていきたいんだ。
だから、使い方を間違ってはいけないよ。
倫子 は 頷きながら、 ぽたぽた ぽたぽた 涙を流しました。
つられて、 道三 も ぽたぽた ぽたぽた 涙を流しました。
道三:これは 打ち出の小槌 と一緒に生まれてき
た者の宿命なんだ。
逃げられないんだ。
だから、しっかりするんだよ。
倫子:いらない!!!
いらない!!!
こんなの、いらない!!!
わぁ~ わぁ~ と上を向いて声を上げ泣き出しました。
倫子 は完全に怯えていました。
私、死にたくない・・・。
助けて・・・。
逃げちゃいたい・・・。
道三 は しっかり と 倫子 を抱きしめました。
倫子 は 道三 の胸の中で、沢山、沢山、泣きました。
しばらく、 そっと してくれました。
だんだん だんだん 泣き声がやんできました。
また、続きを話せそうです。
道三 は意を決しました。
道三:驚かせて悪かった。
倫子 なら、きっと乗り越えられる
よ。
そして、まだ、注意点もある。
やはり、この 打ち出の小槌 は使い方が難
しいよね。
だから、お父さんから提案があるんだが、聞
いてくれるか?
倫子:・・・うぅっ・・・。
・・・はい・・・。
道三:この 打ち出の小槌 は、どの妖精にも授け
られるものではないんだよ。
だから、 打ち出の小槌 を持って生まれた妖
精は、皆が血なまこになって探されるんだ。
倫子 はお父さんがひた隠しにして
きているから、知っている者は家族以外はい
ないよ。
世間一般では 打ち出の小槌 と共に生まれ
た妖精は、世間から手厚くもてなされている
よ。
皆、皆、願いを叶えてもらいたいから、 ちや
ほや するよ。
すると、どの 打ち出の小槌 と共に生まれ
た妖精は、調子に乗ってしまい、いつの間に
か心を許せる妖精が周りにいなくなってしま
うらしいよ。
そして、怖い妖精しかが周りにいなくなるら
しいよ。
あまり宜しくない生涯を送っているらしい
よ。
お父さんは 倫子 にそうなって欲
しくはないんだ。
だから、 倫子 の 打ち出の小槌
はひた隠しにしてきたよ。
ここまでは、分かったかな?
道三 は 倫子 の顔をのぞき込みました。
倫子 は ぼ~っ としています。
泣き疲れたようです。
眠くなっていました。
でも、 倫子 は必死に理解しようとしていました。
先がとても気になりました。
倫子:はい。
分かりました。
道三 は本当は終わりにしてあげたかったのですが、今日は特別な日だったのです。
今日教えることが 倫子 の生涯にとって良い日だと調べたので、どうしても教えきりたかったのです。
この日を逃すと、また先延ばしになります。
そうしても良かったのですが、ここまで話したら先が気になって 倫子 が知りたがるでしょう。
それまで、 倫子 の不安が収まりそうには思えませんでした。
次に教える日が悪い日に重ならなければ良いのだが・・・。
でも、そんなに大した悪いことが起こるのか・・・?
道三 は迷いました。
我が子に傷一つ付けたくありませんでした。
ですから、念には念を入れたかったのですが、今の 倫子 には無理そうです。
諦めることにしました。
道三 は決めました。
何かあったら、俺が必ず助けてやる!!!
ふつふつ と心が燃え上がりました。
倫子 を寝かしつけてあげよう。
道三:今日のお話はここまでにするよ。
さぁ、ベッドに入ってお昼寝しようね。
よし、お父さんが、お姫様抱っこしてあげ
る!!!
倫子、今日は頑張ったね。
良い子、良い子。
道三 は 倫子 の頭を なでなで しました。
倫子 はとても嬉しそうです。
そして、 道三 にお姫様抱っこしてもらうと、 すやすや すやすや と眠り出しました。
眠って重くなった 倫子 をお姫様抱っこをしてベッドの側まで来ました。
倫子 をベッドに横たえて、お布団を掛けてあげました。
そして、 白色の身体の赤い目の兎 を顔の横に置きました。
とても可愛い寝顔です。
大丈夫だよな・・・。
きっと、大丈夫だよな・・・。
道三 は心に引っかかるものを感じながら、その不安を打ち消すかのように心を堅くしました。
子を思う親心から良い日を選んだはずでしたが、逆に調べなければ良かったかもしれないと思いました。
思い立ったら吉日 にすれば良かったかもしれない・・・ と思うのでした。
倫子 の妹の 帰蝶 も 打ち出の小槌 と共に竹の中から生まれてきました。
帰蝶 の時は調べるのはやめよう・・・ と心に決めました。
夕方になりました。
お昼寝から起きた 倫子 の ぐずり 方が凄かったのは言うまでもありませんでした。
道三 はしっかりと 倫子 の心の声を受け止めました。
やっぱり、なるべくならば、次に教えるときには良い日を選んであげたい・・・。
心の弱いところが揺れる 道三 でした。
ep.17 打ち出の小槌の光と闇 終わり
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!!!
次回の投稿は日曜日になると思います。
宜しければ次回もお読み頂けると嬉しいです(*⌒▽⌒*)
お待ちしております!!!(倫子より)
寒くなってきましたので、風邪などを引かないようにお気を付け下さいね!!!




