7王太子からの逃亡作戦
本日四話目
パンチとは言ったものの、ほんとに王太子にパンチしたら大問題。
ここは穏便に誰にも見つからずに通り抜ける必要がある。
さて、どうするか・・・。
正面からは確実にムリ。
大勢の生徒に絶対見つかる。
裏口?ダメ。
一回止まった馬車が何もせずに動き出すのは不審すぎ。捕まる。
・・・あ!
「お嬢様、服を交換いたしましょう!」
「・・・へ?」
「・・・は?」
アイリス様もルークもポカンとしてる。
「誰にも絡まれずにここを抜け出しましょう!」
そしてーー
三人で馬車を出る。
私はメイド服を、アイリス様は騎士服を、そしてルークはドレスを着ている。
なんでこんなカオスなことになったかって?
アイリス様と私じゃあ服のサイズが違ったんだよ!
だから私よりサイズが近いルークとアイリス様が服を交換してるってワケ。
ヒロイン転んだ事件のせいで人が密になってる学園への道を堂々と歩く。
いやー。
しかしルーク、なかなか似合ってるよ?
イケメンは美女にもなれるのね。
誰も違和感持ってないし。
当のルークは顔を真っ赤にしてる。
「・・・似合ってるよ?」
「そういう問題じゃない!」
怒られちった。てへぺろ!
「あ、あんまり喋んないでね」
そのショタボは貴族令嬢が出す声じゃないもの。
けど思ったより楽勝だね。
みんなこっちを見向きもしない。
「きゃっ!」
やべっ!
アイリス様が人とぶつかって転んで、長い髪を入れてた帽子が取れた。
やばいやばいやばいやばい!
ばれる!
「大丈夫ですか!?」
「え、え?ええ」
え?第二王子?第二王子がアイリス様に話しかけてる。
どーゆーじょーきょー?
そのままアイリス様は第二王子にお姫様抱っこされて人混みの中に消えていった。
え、え、ええええええ!!!??
状況についてけないんだけど。
アイリス様がコケて、周りに正体バレそうになって、やばいって焦ってたら第二王子が出現してアイリス様をお姫様抱っこで連れ去った!?
「な、何がどうなってんだ、?」
隣に立つドレスアップルークも混乱中。
「って、追いかけないと!」
はっと同時に我に返り、急いで第二王子を追いかけ始めた。
「はあ、はあ、」
第二王子足速い!
あの人アイリス様抱えてるんだよね!?
普通こんなに早く歩けないって!
って、王族専用出入口ー!?
頑張って追いかけたのに・・・。
結局私とルークは通常玄関から入り、校舎内を二人で探し回ったのだった。
ちなみにルークはその間ずっとドレスだったので、顔が真っ赤だった。
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追記:ルークは入学式の幻の美少女として後に貴族令息に 噂されることとなる。




