6ついに学園!楽しみ以上に不安だぜ!
本日三話目
三ヶ月の公爵邸での研修は今日で終わりを迎えた。
解雇?
いや違うって!
やっと学園ですよ!学園!
ひゃっほー!
「レイナ、アイリス様つきの護衛としてルークという少年も同行します。仲良くするように」
「・・・はい」
少年?青年ではなく?
ちょっと引っかかったけど、学園生活が楽しみすぎてスルーした。
「レイナ、あなたはアイリス様と同じ場所に乗って学園に行ってもらいます」
え?
「な、なぜゆえ・・・」
肩にぽんと手を置かれる。
「命をかけてでも、アイリス様をお守りするんですよ」
メイド長!笑顔が怖いっす!
「よろしくね、レイナ」
アイリス様!
転生者のハズだよね?
佇まいが貴族令嬢なんだけど。
アイリス様の記憶もあるのかな?
がたごとがたごと馬車が揺れる。
あーケツいてー。
車に乗りたい。
って言ってもこの世界ではこの馬車は超高級品なんだろうな。
しかし目の前には推しの顔!
死んでも表情を崩さない!
てかやっぱ美人すぎるだろアイリス様!
美しい銀色の髪!
キラキラ光る藍色の瞳!
髪の毛さらっさらのつやっつや。
これぞまさに人間国宝!
美しい!
「あの、えっとお名前は?」
おっと、アイリス様に話しかけてもらったぜ!
「レイナです。レイナ・トライト。
これからよろしくお願いします、お嬢様」
メイドスマイル!
どうだ、完璧な自己紹介だろう?
「前に私に第二倉庫の場所を聞いてきたメイドさんよね?」
え!?
覚えててくれたの!?
ちょー嬉しい!
やっぱ中身違ってもアイリス様は一番!
てか今の中身も優しくてちょー推せるね!
ちょっとオドオドしてるとことかサイコーだろ!
完璧なメイドスマイルでアイリス様を見つめていたその時、
ガタガタガタッ
馬車が停止した。
「アイリス様、学園に到着しました。
降りる準備をなさってください」
窓から顔を覗かせて私たちにそう伝えるのはイケメンショタ。
金髪碧眼まさに異世界イケメンのもと。
私と同じくらいの年かな?
ってことはさっき紹介されたルーク?
ガチャ
馬車の扉が開く。
広がっているのは煌びやかででっかい王立魔法学園。
ついに、ついにやって来ました、ゲームの舞台!
よーし、転生アイリス様がバッドエンド(処刑)にならないように気合い入れていきましょう!
最初のイベントはなんだっけ?
ワッと広場のところで歓声が上がる。
なんだと思って見てみたら攻略対象の生徒会メンバー。
この国の王太子に騎士団長の息子に宰相の孫。
あー。
キラキラオーラがー。
「きゃっ!」
と、生徒会メンバーの通り道で運悪くコケる女の子。
そう、彼女こそがこのゲームのヒロインであるルミナス・ライナー。
そこで王太子が駆け寄り、ルミナスを助け出す。
おうおう王太子サマ?あなた一応アイリス様の婚約者でしょうが!
体ベタベタ触りやがって!こんちくしょー!
ふう。
これまでの流れでわかった通り、私はヒロインと攻略対象達が苦手である!
だってみんな婚約者いるのに他の女の子と恋するなんてクズすぎでしょ!
だから、この可哀想な転生悪役令嬢アイリス様をハッピーエンドに導いてやる!
まずはこの場面から逃がさないと!
いけいけごーごーパーンチ!
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