5公爵邸のルナ
本日三話目
「お前は今日から公爵邸で働いてもらう」
「はい!」
なるほどねー。
未経験者をそのままぽんと学園に行かせる訳にはいかないから、いわゆる研修って感じだね!
「まずは洗濯だ」
ほいごしごしー。
冬の冷たい水はしみますなー。
「・・・終わったら屋敷の第二倉庫へ運んでおけ」
OKー!
えっと、第二倉庫第二倉庫っと・・・。
どこ!?
広すぎなんだよこの屋敷!
洗濯物重たいし・・・。
「えーっ!?アイリス・シャークロッド!?悪役令嬢じゃん!どうしよう!このままじゃバッドエンドー!?」
ん?
通り過ぎた部屋から声がきこえる。
てかこれはアイリス様の声?
なんで日本語?
壁に耳をくっつける。
気分はストーカー。
「ここって星学の世界だよね?え?私、死んだはずじゃ・・・?」
ん??
え、ちょっと待って、ついてけないんだけど。
日本語、星学、バッドエンド、悪役令嬢。
このワードからでも分かる、日本。
じゃぱにーず。
なんてことだ。
転生して生推しを見るためにメイドになったのに、推しまで転生者でした、だと?
こんなの、こんなの、
酷すぎるー!!
だってさ、ヒロインやヒーローに立ち向かうかっこいいアイリス様が見られないってことじゃん?
えー。
それはないわー。
「ぐすっ」
ん?
「おかあさん、おどおざん、っうえええん」
な、泣いてる!?
まあ、そっか。私みたいに前世に心残りがないならいいけど、この子は未練たらたらなんだね。
ふう。
この私が慰めてあげようじゃないか!
「お嬢様ー!
洗濯物置く第二倉庫ってどこか分かりますかー!?」
「えっ!?」
思いっきりドアを開いて大声で叫ぶなんて無礼だね。
ルナに怒られちゃう。
だがこれでいい!
「え、えっと、あの、」
ほらほらアイリス様(転生者)も涙が止まりましたー!
「だ、第二倉庫は一階の北側奥にあります、!
ここと真反対ですよ。
あ、あの、ありがとう!」
「こちらこそありがとうございます、お嬢様。
失礼しました」
な、なんだこの人。
めっちゃいい人だったじゃん!
ふう。
正体を明かす気はさらさらないけど、同じ転生者のよしみでサポートしてやりますか!
「レイナ・トライト?こちらからあなたの大声が聞こえたのだけど?」
ヒッ
「え、えーっと、気のせいかと、、、」
やばやば〜。
激おこメイド長出現!
「こちらにはお嬢様のお部屋もあるのよ!もし気分を崩されたらどうするの!?そもそも第二倉庫はここと真反対でしょう!?全くあなたはーー」
ヒィィィィ!!
「め、メイド長、お名前伺っても・・・」
「ルナイラよ!!」
公爵邸のルナ発見ー!
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