4面接試験でドジっ子作戦!
本日二話目
「ここが、公爵邸・・・」
私の推しがいるところーー
って、デカすぎない!?
うちの十倍はあるぜ!?
ひえー。
こほん。
では気を取り直して!
ドジっ子作戦、開始ー!
「きゃっ!」
足をもつれさせ、華麗に転ぶ、私!
土で服が汚れても気づかないフリ!
よし!
門兵さんと目が合っちゃったぜ!
何やってんだこいつみたいな目で見られたんだけど!
失礼だなー。
フリだっつーのフリ!
まあいいや。
では、ようやく公爵邸に進出だー!
「それでは、今より面接試験を始めます。
廊下で自分の番がくるまで待機していてください」
「「「はい!」」」
おお。
人数多いなー。
まあお嬢様つきの学園に連れて行ってもらえるメイドだもんねー。
給料は高いし、学園にも入れる。
でもさ、それにしたって多くね!?
いちにいさんしい・・・
にじゅうはち!
28!?
わお。
「私は大丈夫、絶対受かる。受かって実家に仕送りをーー」
「大丈夫、落ち着きなさい、私。この日のためにどれだけ特訓したと思ってるの?ーー」
「大丈夫、大丈夫。少なくともあそこに立ってる泥だらけの子よりは大丈夫」
なにこれ怖い!
執念?なんか絶対メイドになるぞっていう執念が周りから感じられるんだけどー!
てか最後の人!あれ絶対私だよね!?ディスってる!?あ!?やんのかコラ!
「レイナ・トライト」
ホワッ!?
もう私の番!?
はいまずは深呼吸。
すーはーすーはー
はい、では気合い入れていきましょー!
いざ、ドジっ子キャラ作戦、決行ー!
って、アイリス様ー!?
なんで!?
なんと、ドアを勢いよく開けた目の前には、推しのアイリス様が!
え!?なんで!?
ま、まあいいや。
ドジっ子作戦、決行ー!
まずはドア枠に躓いて転ぶ!
「・・・」
よし!
このシラケきった場面で聞かれてもないのに自己紹介!
「レイナ・トライトです!男爵令嬢です!よろしくお願いします!」
か、完璧!
どうだ!?
面接官たちに白い目で見られている・・・。
アイリス様は!?
目をキラキラさせておりますぅー!
「不合か・・・」
「合格ですわ!
わたしくし、あの子を学園に連れていきます!」
これぞまさに、鶴の一声!
やったー!!
「ならぬ」
なっ!?
「何故ですの?お父様?」
ほんとそれよ!
ってか、どこから登場した!?どこで聞いてたの!?
「こやつ、泥だらけではないか。
ドアのところでも転んでいたし、聞かれてもいないのに自己紹介を始める。
こんなに品のないメイドを公爵令嬢が学園に連れていく訳にはいかない」
ごもっともでございます。
やー。
うーん。
どうしようか。
よし!
泣き落とし作戦に移行!
「も、申し訳ございませんんん!!でも、でも、家が今財政難でして、それで、それで、私がお金を稼いで家に貢献しようと・・・。でも、そうですよね。やっぱりこんな私じゃあメイドなんて無理ですよね。そうですよね」
どう!?
「そ、そんな事情があったのか・・・。
ならば仕方がない。アイリスの元で働くが良い」
やったー!!
アイリス様のお父様がちょろくてたすかったー!
そしてすまん!
実家に仕送りをしようとしていた子!
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