2三十二歳独身彼氏募集中の本気
本日二話目
「お嬢様が、狂った、、、?」
ん?
「ちょっ、待って、狂ってない狂ってない!
いや、えーーっと、あ!うちって貧乏じゃん?
メイドだってルナしか雇えない訳だし?
だからさ、私がメイドになれば少ーーしは家計の足しになるかな〜なんて?」
言い切った!完璧!
「「・・・」」
白々しすぎたかな?
いやんルナさん、そんなに見つめられたら、私ーー
じゃなくて、やべー。
こえー。
めっちゃ見てくるんですけど。
え、怖い。マジで怖い。
何?そんなに信用ないの?私。
「お嬢様」
ドキッ
「やっとお家の事を考えてくれるようになったんですね!ルナ、感激です!そんなにメイドを志すなら私も本気でやります!ついてきてくださいね!」
やったーー!!
でもその前に、
「三十二歳の一人称名前はキツいよ」
「ルナチョーーップ!!」
ルナチョップ、結構痛かったぜ、、、。
「とりあえずご当主様に許可をとりますか。
っていうか、お嬢様、もう朝餉の時間ですよ!?」
あ、やっべ。
急いで着替えて食堂に向かう。
はーーあ。
移動時間が長い。
っていうか屋敷が広いよー。
金に困っている男爵家とはいえそれなりに屋敷は広い。
移動するだけで疲れるねこりゃ。
やっと食堂に着きましたー。
はい、ここからは気を引き締めていきましょう。
お父様から許可がおりないと何も出来ないからね。
勝負の朝ごはん!
いざ、参る!
朝ごはん一品目、肉なし野菜のスープ
二品目、ウインナー一本
三品目、ソースなしサラダ
主食、かたいパン
いや酷すぎないか?
うちの財政って結構やばいのね。
立派なお皿に盛られたこんだけの食事はなんか見ていて惨めになるね。
真正面に座るいかついおじさん(父)よりもご飯が気になる。
ちなみに兄と母は領地の屋敷にいる。
「レイナちゃん?どうしたの?早く食べよう?」
「んぐっ!」
くっふふふふふ。
はははは。
やべー。
ツボった。
いやキツいって。
いかついおじさんがきゅるるんってww。
溺愛がすぎるとこうなるのね。
まあでもこれだけデレデレしてくれてたら交渉は楽かな?
「「・・・」」
ご飯を無言で食べる。
もぐもぐ。
あれー?
おかしいぞ?
お父様というワードが口から出てこない。
『くっ!
恥ずかしい!
二十歳後半のお父様は恥ずかしい!
今ガワは幼女だというのに!』
『そうだよ!今ガワは幼女なんだから羞恥心は捨てて言っちゃおう!』
心の中で何かがせめぎ合っている。
けど!
アイリス様を見るためだ!
ここは腹を括れ、私!
「お、お父様、私、お家のためにメイドになってお金を稼ぎたいと思います」
えーっと、上目遣いにーーって、余計恥ずかしいな!
ん?
「グハッ」
ガタガタガタッ
「ご主人様!?」
お父様が胸をおさえて倒れた。
ルナが必死で駆け寄る。
え?どしたん?
え?まじでどしたん?
この後目覚めたお父様に即答で何もかもをOKしてもらい、ちょいと不思議に思う私なのだった。
レイナの父親・・・オグルス。
病的なほど親バカ。
赤面、上目遣いに耐えきれずに倒
れた。
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