24日目の調整
1月分 2/2
というわけで調整した結果がこちら。
『ユズ 闇術師
レベル 938+95=1033
HP 998+95=1093
MP 2874+285=3159
攻撃 968+95=1063
防御 968+95=1063
知性 1906+190=2096
精神 1906+190=2096
敏捷 968+95=1063
SP 738+95=833
EXP 468557+47758=516315
NEXT 516500
スキル(+)』
全員が1000レベルを超えるようにしたのでユズは2%の配分。
神化できるかどうかは本人次第だが条件だけは整えておく。
『ニア 術師
レベル 709+335=1044
HP 769+335=1104
MP 2187+1005=3192
攻撃 739+335=1074
防御 739+335=1074
知性 1448+670=2118
精神 1448+670=2118
敏捷 739+335=1074
SP 587+335=922
EXP 354359+167153=521512
NEXT 522000
スキル(+)』
『キア 剣士
レベル 709+335=1044
HP 2187+1005=3192
MP 769+335=1104
攻撃 1448+670=2118
防御 1448+670=2118
知性 739+335=1074
精神 739+335=1074
敏捷 739+335=1074
SP 587+335=922
EXP 354359+167153=521512
NEXT 522000
スキル(+)』
ニアとキアには7%。
キアが確認時にぎょっとしてニアのステータス確認を止めたのでニアは何も知らない。
なんてことをしてくれたんですか、という目を一回向けられたが今は意識しないように天井を見つめてぼーっとしている。
『遊佐 蕗 魔法使い
レベル 45343+47=45390
HP 45403+47=45450
MP 136089+141=136230
攻撃 45373+47=45420
防御 45373+47=45420
知性 90716+94=90810
精神 90716+94=90810
敏捷 45373+47=45420
SP 45000+47=45047
EXP 22671000+23879=22694879
NEXT 22695000
スキル(+)』
おれは供給側なので1%。
0%だと供給側からも外れてしまうので最低限だ。
それにしても何だこのレベル。
『シトラス +光術師
レベル 62+3964=4026
HP 67+3964=4031
MP 191+11892=12083
攻撃 67+3964=4031
防御 67+3964=4031
知性 129+7928=8057
精神 129+7928=8057
敏捷 67+3964=4031
SP 61+3964=4025
EXP 30734+1981958=2012692
NEXT 2013000
スキル(+)』
うーん、やってしまったかもしれん。
残っていた83%をシトラスに突っ込んだらちょっとやばいことになっている。
シトラスは今神化してるから、3桁分隠れていて実質この1000倍なんだよね。
さすがにシトラスも頭を抱えてうなっている。
「何か、生まれそうです」
なんだって?
「見ないで、見ないでください!」
切実なか細い叫びにニアたちも目を覚ましたようにシトラスの周りに集まる。
一方おれは目をそらしてシトラスの急変を心配する。
ニアたちがいてくれてよかった。
気まずさとまさかと思う気持ちで居場所がない。
「席をはずそうか」と言ったらキアに止められた。
「枕もとで励ましてあげるといいゾ」と。
まるであれじゃないか、あれあれ。出産。
「おれの子じゃないよね?」など口が裂けても言えないが、そういう関係になってから一週間も経っていない。
神々の生態がどうなっているのかは知らないけど、当のシトラスが動揺していることから一般的なことでもないように見える。
枕元で手を握って言葉を交わしているとそんなことはどうでも良くなってくる。
「体がちぎれそうです」
そんな事を言われて逃げ出すわけにもいかない。
手を握って見つめ合う、その痛み半分おれにくれと願う。
笑っていいのか泣いていいのかわからない表情でシトラスを励ます。
そんな時間が過ぎ去ったのはニアの「生まれました」という言葉によってだった。
それまでの緊張感がふわっと和む。
ニアは出産に立ち会ったことがあるらしく、手の消毒や布とお湯の準備、妊婦が楽になる呼吸法とかてきぱきと指示を出しつつ自ら赤ん坊を取り上げていた。
赤ん坊?
ニアの手にあったのはハンドボールサイズの卵?
バレーボールほど大きくないがソフトボールよりは大きい。
思い返すとニアの言葉も「生まれました?」と疑問形だったような気もする。
シトラスのそしてもしかするとおれの子供だ。
いやもしかしてなんて往生際が悪い、おれの子だ。
「よくがんばったな」
シトラスの弱い所を見て保護欲が掻き立てられる。
おれが守らねば、守護らなければいけないんだ。
ニアから卵を受け取ったシトラスが不思議そうな顔をしている。
「え?」
おれに疑問を向けられてもわかるはずがない、神ってそういうものじゃないの?
「おめでとう?」
「おめでとうございます」
おれの気の抜けた祝福にニアたちが続く。
シトラスが頑張っている間は近づかなかったユズもシトラスの頭をなでて健闘をたたえている。
「ええと、どうしましょう?」
「それは、育てたらいいんじゃないか?」
突然のことで理解が追い付かないが、それでもいきなり赤ちゃんが生まれるよりは心構えをする時間ができたことに助かっている。
「今日は休もうか」
「いえ、動けます」
終わってしまえばシトラスはけろりとしている、あとに引きずるような痛みや苦しみはないようだ。
温めた方がいいだろうということで生まれた卵はシトラスのおなかに当ててさらしをぐるぐる巻いて保持することになった。
卵を不思議そうに見つめていたシトラスはおなかにしまう前におれの方に卵を向けて「パパですよー」とか言っていたのでシトラスにとっての心当たりもおれしかないのだろう。
・・・パパか、責任を放棄するつもりはないが、・・・パパか。
一段落して落ち着くと妙な雰囲気になっていることに気付く。
シトラスだけでなくニアたちも下腹をいとおしげにさすったり慈愛のまなざしで見つめたりしている。
さぁーと血の気が引いた、種族が違えばとか走ったり戦ったりで条件が良くないとか、そんなことは関係ない。
よい子のみんなに教えよう、やればできる。
唯一の救いはこのことで誰もおれを責める気配がない事。
きっと世間には責められるのだろうが当事者は満足している、むしろ嬉しそうだ。
この世界にSNSがあれば炎上待ったなしで罪人のようにつるし上げられるだろう。
インターネットがないことに感謝しかない。
卵を固定したシトラスが元気そうに部屋を出る。
何もしていないおれの方が疲れ切っているありさまだ。
手早く片付けを済ませたニアたちも出発の準備はできている。
ユズは多少ぼんやりしているようだが呼びかければ反応するし準備もできているようだ。
シトラスを追いかけるように街を出る、馬車で行こうかと提案したけど何も変えることはないと断られた。
あっ、そんな走って大丈夫か?
シトラスも心配だけどユズたちも昨日までと見る目が変わってしまう。
おれが心配するために大幅に移動ペースが落ちて、一日がかりで街一つ分しか移動できなそうだ。
走り方も上下の動きを押さえるようになり、足を隠せば幽霊のように見える集団になってしまっている。
「なんでこんなことをせねばならんのじゃ」
ユズは不満げでみんなにだけやらせるわけにはいかないのでおれも幽霊走りになっている。
「もういやじゃ、わしは普通に走る」
そういってユズが上半身を揺らさない走り方をやめてしまった。
まあ気にしすぎかなと思う所もあるので、おれも普通の走り方に戻す。
街道はそこそこ人通りがあるので、幽霊のようにスゥーッと動く俺たちがびっくりされているのも恥ずかしい。
中にはあからさまに武器を構える者もいるので、夕方近くなると無意味な戦闘が発生する恐れがある。
昼の休憩には休憩所が発展して村のようになった場所があるのだがそこは避けて道を外れた林の中に休憩スペースを作る。
「わたしも普通に走りましょうかね」
シトラスは見た目は一番妊婦らしいがすでに卵として生み落としてるので体が揺れた所で影響は少ない。
ニアとキアはまだ体を揺らしたくないそうだ。
「そうですね、二人だけなら魔法で隠しましょうか」
シトラスは少し考え、むにゃむにゃと魔法を唱えるとニアとキアが風景に溶け込むように隠れていった。
「走っていると見破られやすいですが、3人で隠せばちょっとした空気の揺らぎにしか見えないでしょう」
止まっていると全然わからない、光魔法の一つだろうか。
「夜間であれば闇魔法ですね、多少動いても違和感ないですし」
闇魔法と言えばとユズの方を見る。
レベルが1000を超えたことを自覚してからは、神化の条件を一人で探っているようでずっとおとなしくしている。
闇魔法だからとユズに頼らなければいけないわけでもなく、神であれば『創造』のスキルを使って魔法のようなことは大体できる。
属性の縛りもないのでシトラスが闇魔法を使ってもいいわけだ。
その後は注目されることもなく次の街までたどり着いた。
戦うこともなく成長を時間しづらいがすでにカンストを越えたような状態まで成長しきっている。
経験値なんていくらあってもいいと思っていたのだが、ここにきてどう配分していいのかわからなくなってきた。
そして。
「みんな落ち着いて聞いて欲しい」
パーティーメンバーであり恋人であり妻の4人を前にして今見たことを告げる。
「シトラスのレベルが下がってる。上がりすぎた分が削られたみたいだ」
レベルというのは命の次に大事な物であり簡単に失われていいものじゃない。
ではあるがここ数日の上がり方は常軌を逸している。
上がりすぎた分が削られたというのは苦しい、悲しいというよりはホッとするという気持ちの方が強いという気持ちが伝わってきた。




