2話 チャレンジ
乱暴にドアを開けて家に入る。大学に言ったらどうなったか。御厨くんに呼び出され、精神的に殺された。個人的にだが、私は、身体的な苦痛なら多少は耐えられる。しかし、精神的な痛みというのはなかなか耐えられる物ではない。それがいわゆる「元彼」という部類ならなおさらだ。また海に行く気力も無い。もう本当に嫌になった。死にたい。という言葉が頭に浮かんでくる。どうせ私1人が死んだところで世界はそんなに変わらないだろう。変わらずに世界は回っていって、どこかで誰かが生まれて誰か死んでいくのだろう。幸い悲しんでくれる人もいない。別に迷惑にならないやり方でしねばいいだろう。そうすると海が一番いいか。
一応引き出しに遺書を残し説いて家を出る。今日明日くらいは気づかないかもしれないが、何日も帰ってこなかったらさすがに気づくだろう。コンビニで最期の食料を買い、電車に乗って先日の海岸へ向かう。靴を脱いで、真っ暗な砂浜を歩いて例の松の木の下へ向かう。今日は荷物が見つかると面倒なので少し奥の方へ荷物をおいておく。そこで最期の食事をとる。そのままスマートフォンと財布をおいて波打ち際に向かう。ジーンズが濡れていく。この前は腰までだったが今度は違う。胸、肩、首と水が迫ってくる。ここまでくるとしょっぱい。そう思った時、大きな波が来た。一瞬で足が着かなくなった。と同時に水を飲んでしまう。咳が出る。波にもまれる。気がつくと元の海岸に倒れていた。何で、何でだ。しかしどこかで戻ってこれたことに安心している自分がいた。あきらめて元の松の木を探して戻る。ずぶぬれの服がとてつもなく気持ちが悪い。松の木の下で財布とスマートフォンを回収し、地図で公園を調べる。1㎞ほど砂浜を歩き、無駄にひろい駐車場のある海浜公園にたどり着く。回りを見てからシャツとズボンを脱ぎ、水道で洗濯する。人もいないので下着も洗濯する。この前もしたからもうなれた。濡れた洋服を抱えてまた一㎞ほど歩き、元の海岸に帰る。洋服を木の枝に掛けて、私はもう一度チャレンジすることにした。しかし、やっぱり波に押し戻されて戻ってきてしまう。なぜ死にたくない人に亡くなるのに、死にたい人は死ねないのだろう。今日は眠れなかった。四時頃になって大雨になった。服が乾かない。天命に逆らうなと怒られている気がした。大雨なので人は来なかったが、かなり心細かった。一日中座っていた。夜中になって雨が止んだ。朝になって、やっと乾いた洋服を着て、家に帰り死んだようにねむった。逝く事もできないみたいだ。すごく疲れた。
ずっと部屋に閉じこもっていた。睡眠薬に頼ればいいと思いついたのだが、お金がないからと断念した。もう一ヶ月、コンビニ以外に家から出ていない。暗い方へ導く光でも、漏れた明るい光でも良いから何かほしい。
もうすぐ終わりですが、課題は終わりません!
星牙) もう終わったよ(^^)v
wacca)うわぁぁぁん(TT)
星牙) てか本当に終わるの?
wacca)なんとかなる...と思う...
星牙) オイ!(ノ`△´)ノ
wacca




