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異世界魔女と名刑事  作者: 如月いさみ


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69/72

それぞれの決着とリリアのこれから

秀美はハハと笑うと

「まだ分からないんだ」

というとアーサーの襟をつかみ

「あんた、その言葉…リリアと一緒だ」

と言い放った。


「そう言う役目!」

そう言う決まり!


「あんたはこの国を愛してないのか!?」


アーサーは目を見開くと

「愛しているに決まっている!!」

兄といや…父も更に祖父も代々守ってきたフィマールを愛していないわけがない

「兄と共に悲しみや苦難を乗り越えて…守ってきた国を!土地を!民を!」

愛していないわけがない!!

と怒鳴った。

「だが…」


秀美は首を振ると

「国が決めた?」

だからなんだって言うんだ!!

「じゃあ、国が決めたなら国を亡ぼす王にも国を託すっていうのか!?」

と言い

「国を愛しているのなら、あんたが国を簒奪して良い国にすれば良い!」

まして

「こんな国も知らない、愛着も持たない人間が痣があっただけで治めるよりは余程いいに決まってるだろ!」

と怒鳴った。

「簒奪した分だけ…この国を良くするように努力してくれ」

俺が王についてもリリアと同じ国も見ない国民も見ない

「王という役割を演じるだけの存在になる」

簒奪を許してやるよ


アーサーは秀美を見ると腕を伸ばして抱き締めた。

「貴方は…兄に本当によく似ている」

約束しよう

「貴方がまたフィマールに来られた時にはもっといい国にしていることを」


…ヘンリー王子、本来貴方が治めるべきこの国を簒奪させてもらう…


秀美は笑むと

「ああ、いい国になってなきゃしょっ引くからな」

と答えた。


秀美は上着を羽織ると

「それから、リリアと話をしてほしい」

と告げた。

「リリアの未来はリリアに決めさせたい」


アーサーは頷くと

「確かに」

と答えた。

「リリア・ノルド・マギに関しては彼女がいなくなってからフィマールの魔術師の魔力が弱くなっており」

作物の成長も悪くなっている

「偶然か」

何かあるのか確認しなければならない


秀美は少し考えながら

「そう考えると元々魔法のない世界でリリアが魔法を使えているのも奇妙だってことだな」

と心で呟き

「そこも含めて話し合ってもらいたいが」

リリアの思いを優先させるように考えて欲しい

と告げた。

「今のリリアなら」

きっとこの国のことも真に考えていけると俺は思っている


アーサーは頷いた。


リリアと優は手を繋いで扉が開くのを見つめていた。

ランスロットの心は決まっておりアーサーとフィマールの為ならどんな形の犠牲でも厭わなかった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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