それぞれの決着とリリアのこれから
フィマールの王城は北に魔導の塔を配置し、南側に広く街が広がる王都の形状を取っている城であった。
その屋上にランスロットはドラゴンを着けると下へと降り立ちリリアと秀美と優を見た。
彼らを待っていたように王の代理として政務を行っている王弟アーサー・フォン・ウェールズが立っていた。
彼は恭しく頭を下げると
「お待ちしておりました」
リリア・ノルド・マギ
「そして、竜原口秀美殿と竜原口優殿」
と告げた。
優はアーサーを見ると隣に立つ秀美を交互に見て
「兄に似てる」
と言い
「ん?兄が似てるの?」
と聞いた。
秀美はふぅと息を吐き出し
「みたい、だな」
と呟いた。
リリアはアーサーと秀美を交互に見て少し考えながら
「確かに、その通りですわ」
と呟き、ランスロットを見た。
「まさか、それで秀美を」
ランスロットは苦く笑むと
「貴女は本当に何も見えない人ですね」
と言い
「わが師…貴女は王のそばにいながら王の顔をちゃんと見られたことがありますか?」
と呆れるように告げた。
「貴女が見ていたのはいつもその魔導宮だけだ」
フィマールも王も何も見ていない
リリアはそれにハッとすると視線を下げた。
「それはもう…否定いたしません」
ランスロット
「確かに貴方の言う通り私はただただ役割を果たすことに必至で何も考えず見ず生きてきました」
フィマールの安定を本当に祈っていたのかと言われればそれも疑問符です
ランスロットは苦く笑むと
「漸く、気付かれたのですか」
と言い
「俺は一目で気付きました」
竜原口秀美
「貴方が湖に落ちて死んだとされていた行方不明の第一王子だという事に」
前王アルフレッド王に生き写しだ
と告げた。
「今更、戻ってきて王の座につけるなど」
アーサーはそれに
「ランスロット!」
と止め
「どうぞ」
と全員を中へと誘った。
優は秀美の手を強く握りしめた。
秀美はそれに目を向けると優しく微笑み頭を撫でた。
異世界魔女と名刑事
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




