ノルド・マギの秘密
修吾は車を走らせながら
「銀行の警備を担当している会社に今日休みの警備員全員に連絡を取ってもらっている」
と告げた。
秀美は頷いて
「そうか」
と答え、水球に映り込んでいる映像を見て
「どうやら高速に乗るつもりかもしれないな」
と告げた。
修吾は頷いて
「了解」
とアクセルを踏んだ。
リリアは秀美と修吾が犯人の車を追いかけるのを見送り、優を見ると
「優、ご飯を買ったら家に戻りましょう」
と告げた。
優は頷くと
「うん」
と答え、ITOMの中へと入りかけた。
その時、一人の男性が優の肩に手を掛けた。
「あ、すまない」
知り合いの子供に似ていて
そう言って手を離した。
優は男性を見て目を見開いて首を振ると
「大丈夫」
と答えた。
男性は笑むと
「名前なんていうの?」
と聞いた。
優は「竜原口優だよ」と答えた。
男性は笑みを深め
「へー」
と答えると
「悪かったね」
と手を振って立ち去った。
優はそれを見ると
「あ、リリアと同じ痣だ」
と心で呟いた。
リリアは立ち止まって振り返り
「優?」
と声を掛けた。
優は笑顔で
「男の人がね、僕と知り合いの子を間違えたんだって」
でもね、その人ね
「お父さんに似てた」
と言い、リリアの後を追うように店の中へと入って行った。
男はそれを遠くから見ると
「…なるほど、君の子供は…ちゃんと成長しているようだよ」
ユグドラシル
と呟き笑みを浮かべると消え去った。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




