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異世界魔女と名刑事  作者: 如月いさみ


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それぞれの覚悟

修吾は冷めた目で秀美を見ると

「…お前」

真面目に言っているのなら病院へ行け

と言い、「だが」というと

「先月のドラゴンやその前の幽霊騒ぎやら呪い事件やら」

もしかしてお前のせいか?

と聞いた。


秀美は深く大きく頷いた。

「ああ、それとお前が前に聞きたがっていた出元は彼女だ」

彼女の魔法で情報屋の居所や偽造のことを知った


修吾は寄ってきた黒猫を見て屈むと

「まじかー」

もう一度喋ってみろ

と呟いた。


ケット・シーはケケケと笑った。

『王様ノ命令デナキャ嫌ナコッタ』


修吾はハハッと笑って

「マジで喋ってるぜ」

猫なのにケケケって笑ってるし

と言い立ち上がると

「ま、何十年の付き合いだ」

お前が嘘や冗談を言っているかいないかくらいは分かる

と告げて

「じゃあ、その玉に映っていた映像もこの猫の魔法か」

と指をさした。


秀美は頷いた。


修吾は腕を組むと

「だが…しゃべる猫を見ても」

あの竜を見ても

「魔法ってのは俄かには信じがたいが」

その彼女は大丈夫なのか?

「何の目的で来たのか気になるな」

と告げた。

「まあ、刑事の悲しい性だけどな」

だから彼女できねぇーんだよな


秀美は苦く笑って

「まあ、な」

と答え

「俺も究極肝心なところは…」

だがこれも刑事の勘だが

「彼女は危険じゃない」

と言い目を細めると

「危険なのは…あっちの男の方だ」

と包帯をしている腕を見た。


ランスロットと呼ばれていた竜に乗って消えた男。


秀美はピアノコンサートが行われている大広間の方に視線を向け

「ただこのままじゃダメだってことだけは分かる」

と呟いた。


修吾は何処か切ない秀美の表情にそっと肩を叩くと

「取り敢えず、行くぞ」

事情聴取しないとな

と足を踏み出した。


秀美も踵を返すと歩き出した。

ケケケと笑うケット・シーを連れてホテルを後にした。


この時、リリアと優は葵菜と菜絵と共にピアノの美しい旋律に身を委ねていた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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