王領ではなく離宮でもなくホテルに来てます?
里江は驚いてしりもちをつきながら
「な!なんなの!?」
と叫んだ。
人々はそれを見ると
「「「おお!」」」
と声をあげて動画を撮り始めた。
「岩が床から湧いて出た!」
「すっげぇ、突然岩出没!」
「まさか、あの人が出したのか?」
「ないない」
「それより動画、動画」
とがやがやざわざわと人々が集まり騒ぐのを見つけたメモを手に的井修吾と天宮正人と共に降りてきた秀美は目を見開いてみると
「げふっ!」
と思わず声を拭き出した。
修吾と正人は同時に
「どうした!?」
「どうかされたのですか?」
と声をかけた。
秀美は慌てて
「リリア!!」
とリリアの元に走り
「やめい!!」
と手を掴んだ。
リリアは驚いて
「秀美」
というとにっこり笑い
「あの方が私と間違われた方です」
と西島里江を指差した。
秀美は彼女を見ると
「え?」
と目を見開いた。
優は秀美に抱きつくと
「あのね、リリアから男の人がリリアと誰かを間違って倒れてきたって聞いたから」
理由を考えたんだ
「ほら、リリアの水着凄く目を引くよね」
だから同じ水着の人だったんじゃないかなぁって思って
「後からだったっていうし」
それでお店の人に聞いたらこの人が同じものを購入したって聞いて
と告げた。
「それにこの人ね」
東都銀行新宿支店の貸金庫の鍵とカードを持ってて
「金庫を開けるには鍵と暗証番号が二ついるよって言ったら舌打ちして逃げようとしたんだ」
秀美は腰を抜かして座っている西島里江を見て
「なるほど」
と近寄り
「お名前をお聞きしても?」
と告げた。
里江はがっくりと俯くと
「…西島…里江」
と答えた。
修吾と正人と秀美は顔を見合わせた。
修吾は彼女を立ちあがらせると
「北東京銀行の窓口業務をしている…ですね」
と告げた。
里江は小さく頷いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




