王領ではなく離宮でもなくホテルに来てます?
優はリリアの水着が全く濡れていないことに
「それで海には入らなかったの?」
兄が呼び出しをくらって?
と聞いた。
リリアはそれに
「それが海に入ろうとこの水着を買って秀美と歩いておりましたら背後から男性の方が倒れ掛かって来られて」
救急車というモノで運ばれて行かれました
「それで秀美はそのまま仕事へ」
と告げた。
優は目を見開くと
「え?兄は事件に呼び出されたわけじゃなかったんだ」
リリアは倒れ掛かられて大丈夫だった?
と聞いた。
リリアは頷いて
「はい」
ただそれが
「私の知らない方でしたが私を知っていたようで」
『それだけで手に入ると思うなよ』と言われてしまいました
と告げた。
優はリリアをジッと見て
「それはおかしいよね」
と言い
「だってリリアの知らない人でしょ?」
もしかしたらリリアは他の人と勘違いされたのかも知れないね
と告げた。
リリアはピョーンと立ち上がると
「さようでございますか」
私も驚いておりました
「見知らぬ人に『それだけで手に入ると思うなよ』と言われて」
と呟いた。
優は腕を組みにリリアの姿を上から下まで見た。
「ね、リリア」
どんな風に倒れ掛かられたの?
リリアは頷くと
「私が歩いていると後ろから抱き締めるように」
と一人芝居風に動いた。
優はそれを見ると
「もしかしたら」
と呟いた。
リリアが着ている水着は大きな向日葵の絵が全体的に描かれた目立つセパレートの水着であった。
優はリリアに
「ね、今から海へ行こう」
折角水着かったんだし勿体ないよ
と手を掴んだ。
「兄はきっと遅くなるだろうし」
夕飯までは二時間あるよ
そうニッコリ笑った。
リリアは頷くと
「はい」
と答え、立ち上がる部屋を出た。
優はそのままエレベーターで一階まで降りて、水着が売っているエントランスホールの一角にある売店へと向かった。
リリアは不思議そうにしながら優の後に付いて足を進めた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




