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異世界魔女と名刑事  作者: 如月いさみ


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30/72

王領ではなく離宮でもなくホテルに来てます?

医師は怪我を見ると

「ん?怪我の割に出血が収まってきているようだ」

と呟いた。


秀美はちらりとリリアを見た。

恐らく先の魔法だろうと理解した。

が、気付いたのはほんの一瞬の青い光りだけ。


他の人々も目の錯覚だと思っているので取り敢えず良しとしたのである。


その後、救急隊員が駆け付け、地元警察も姿を見せた。

警察官は秀美を見ると

「んん?」

もしかして竜原口刑事では?

と聞いた。


秀美は頷くと

「ああ」

と答えた。

「いや、実は知り合いに倒れ掛かって」

そう言ってリリアを見た。


警察官は視線を追ってリリアを見ると

「あ、ああ」

非番でしたね

「これは失礼!」

と敬礼した。


秀美は首を振ると

「いや、奇遇とは言え関わったのだから」

というとリリアを見ると

「リリア、悪いがホテルに戻って優を待っていてくれるか?」

と告げた。


リリアは頷き

「かしこまりました」

と答えた。

「秀美はお仕事ですか?」


秀美は「そうだ」と答え警察官に

「じゃあ、着替えたら捜査に加わるので先ずは男の身元をホテルの宿泊者だから直ぐにわかるだろう」

と告げた。


警察官は敬礼して

「わかりました」

と告げた。


秀美はホテルの部屋へと駆けた。

リリアはそれを見つめ同じようにホテルの部屋へと戻った。


秀美は着替えると直ぐに部屋を後に飛び出した。


リリアは「ご武運を」送り出し、その後、魔導宮を出すと

「聞き届けよ」

風の精霊シルフィード

「秀美が危険な時は幻影を見せてお守りせよ」

と歌うように唱えた。


秀美は自身の周りの大気の様相が変わったことに気付かず警察官を介して地元の刑事と合流したのである。


所轄の刑事である天宮正人に

「それで被害者については」

と聞いた。


天宮正人は手帳を出すと

「名前は中野祐一」

リッチモンド津洗の303号室に宿泊して居ました

「大手北東京銀行の行員です」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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