王領ではなく離宮でもなくホテルに来てます?
秀美はひくっと顔を引き攣らせると
「やめろ」
大事故になる
「他の人が波に攫われたらどうする」
と告げた。
リリアは笑顔で
「もちろん、ヴァンドトルネードで吸い上げてお助けいたします」
と答えた。
秀美は先日の車がクルクル回っている姿を思い出し
「いや、ダメだ」
危険すぎる
というと、リリアの手を掴み
「のんびり海につかるのが良い」
と水際へと足を進め掛けた。
その時であった。
リリアの背後に男性が近付き抱き締めたのである。
リリアは驚いて
「え!?」
と声を零した。
秀美は振り返って目を見開くと
「おい!」
連行する…ぞ
と言いかけて、男性が倒れ落ちるのに慌てて抱き留めた。
「おい!どうした!?」
男性は震えながらリリアに手を伸ばし
「それだけで…手に…入ると思うなよ」
というとぐったりと倒れた。
秀美は舌打ちし
「誰か!救急車とフロントに連絡を!!」
と叫んだ。
それに状況を見ていたらしい監視員が駆け寄り
「直ぐに呼んできます」
と走ってホテルへと向かった。
秀美は男性の頭から血が出ているのに気付き
「頭部を殴打したんだな」
と言い
「だが、抱き留めたから此処ではないな」
と呟いた。
それに、と目を細めたのである。
リリアは座ると両手を男性の傷口に翳し
「ヒール」
と唱え青白い光を広げた。
それは秀美の目にも光りが広がるのが映り、もちろん、他の人々の目にも映った。
人々は光を咄嗟に避けるように動き
「なんだ?」
何だ?
「青い光が走ったぞ」
と騒めいた。
そこにホテルの医師がホテルの従業員と共に走ってくると従業員が手にしていた毛布を敷かせてそこに男を寝かせて応急処置を始めた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




