特殊猫で向かいます!
「だが、このチラシとその名倉由美子のことが分かったからこのレディースハッピーカンパニーの一角を崩せるな」
そもそも天草精密工業株式会社自体が無いんじゃ
「完全に詐欺で立件できる」
秀美は小さく
「いや、問題は詐欺に掛かった被害者の証言と証拠が必要だ」
このチラシ自体を被害者が作ったと言えばな
と呟いた。
的井修吾は腕を組み
「なるほどな」
と呟いた。
秀美はチラシを見ると
「そのチラシの指紋採取は済んでいるんだろ?」
と聞いた。
的井修吾は頷くと
「ああ、幾つか出てきた」
と告げた。
秀美は笑むと
「証言と指紋をそれとなく採取していくか」
と告げた。
修吾は頷いた。
「先ずはこのチラシを出してきた西條葵菜という娘と母親の菜絵だな」
秀美は立ち上がると
「そうだ」
それは俺が行く
と告げた。
修吾は立ち上がると
「じゃあ、俺達は名倉由美子の方だな」
と告げた。
それぞれが動き出したのである。
優は翌日学校を終えて帰宅すると相変わらず魔法で洗濯をしているリリアを見て
「リリア、終わりそう?」
と聞いた。
リリアは球体の水を空へ放出し洗い物を魔法で絞ると
「はい、終わりました」
と自動で物干し竿に干した。
優はそれを見ながら
「僕は魔法凄いなぁと思うんだけど」
兄はダメだって思うんだよね
と心で突っ込みつつ
「じゃあ、行こう」
と笑顔を見せた。
2人は早速家を出ると岡田瑠璃の家へと向かったのである。
その頃、秀美は西條家へと出向いていたのである。
もちろん、公開捜査ではなく極秘捜査である。
菜絵は秀美を迎えるとリビングに案内しお茶を出した。
秀美は警察手帳を見せ
「お預かりしたチラシを調べ」
レディースハッピーカンパニーという会社はペーパーカンパニーで同じチラシを使って数名の女性が同じように詐欺を働いていることが分かりました
と告げた。
菜絵は息を吐き出し
「やはり」
と呟いた。
秀美は頷き
「載っていた天草精密工業株式会社という会社は存在していませんでした」
言われたとおりに振り込んでいたり
「他の方に勧めたりしていたら大変なことになっていたと思います」
お知らせ頂きありがとうございました
と告げた。
菜絵は首を振ると
「いいえ、こちらこそありがとうございます」
と告げた。
秀美は笑むと
「捜査事でお知らせできるのはここまでですが、もう暫くお待ちいただいたら詐欺の件は公になると思いますのでお待ちください」
と告げた。
菜絵は頭を下げて
「ありがとうございます」
宜しくお願いいたします
と答えた。
秀美は笑顔で
「勇気ある通報をいただき助かりました」
と答えて、西條家を後にした。
そして空を見上げると
「よし」
一度家に寄ってから戻るか
と呟いて足を進めた。
太陽は未だ明るく地上を照らし夏の夕暮れの何処か清々しい様相を見せていた。
が、その近くの岡田家の前では清々しくない事件が起きていたのである。
2人の顔をグラサンで隠した男が岡田家の前で岡田瑠璃と揉み合いになっていたのである。
瑠璃は顔を歪めながら
「ちょ、ちょっと」
人を呼びますよ!
と掴まれた腕を払っていた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




