特殊猫で向かいます!
優は腕を組んで
「確かに一人だけならどっちがどうなのかって迷うけど関係のない2人の人が言ったら信じるかも」
と呟いた。
菜絵は溜息を零して
「早くしないと私も…変な噂を流されて同じ目に合うと思うと」
と呟いた。
優は笑顔で
「あのリリアとお友達になってもらったらきっと寂しくないと思います」
と告げた。
菜絵はそれに困ったように微笑んだものの
「優しいのね、竜原口君は」
と言い、リリアを見ると
「私事にお付き合いさせてしまってすみません」
と頭を下げた。
リリアは首を振ると
「いいえ、優からお願いされるなんて身に余る光栄ですから」
と微笑んで答えた。
優は菜絵に
「あの、その岡田さんと佐々江さんの家を教えてもらえませんか?」
と聞いた。
「僕、関係ないのに電話してきたこの2人も本当は名倉さんに協力する何かがあるんじゃないかと思う」
でないと態々そんな風に連絡したりしないし
「他の人もこの2人が言ったから信じたっていうのも気になるんだ」
菜絵は困ったように
「でも、その…協力してもらっているのにこんな言い方は悪いんだけど」
変に話しが拗れてしまったら
と優が面倒向かって言いに行くかと心配したのである。
優は笑むと
「あ、僕は言いに行かないです」
でも確認したいので
「こっそり調べるだけです」
と告げた。
「きっと、西條さんのお母さんがこのままだったら名倉って人は動くと思うんだ」
嫌がらせの噂をするか
「圧力をかけるか」
葵菜も頭を下げると
「竜原口君はその辺り凄くしっかりしているからお母さん」
と告げた。
菜絵は「わかったわ」と言い
「くれぐれも危ないこととかしないでね」
と言い岡田瑠璃と佐々江圭子の家を教えたのである。
優は手帳を出してメモを取り
「ありがとう、西條さんのお母さん」
と頭を下げた。
リリアは微笑みハッと何か思いついたように
「そうですわ、少しお心を楽にするために」
と鞄から魔導宮を出すと
「聞き届けよ」
美しき声で心を癒せ
「歌声の妖精セイレーンのアグラオペメ」
と歌うように唱えた。
すると魔導宮から光が広がり人魚の影が浮かび上がった。
そして、美しくうっとりとするような歌声が響き渡ったのである。
菜絵と葵菜は驚いて目を見開いた。
優は笑顔で
「リリアの魔法だよ」
と告げた。
葵菜はにっこり笑うと
「竜原口くんのお母さんは凄いマジックを使う人だったんだね」
本当に魔法みたい
と告げた。
菜絵も微笑んで
「プロなんですね」
凄いわ
とうっとりと歌声に耳を傾けた。
優は「あ…」というと
「う、うん」
と曖昧に頷いた。
本当は。
本当の魔法なんだけど…ごめんね、リリア。と優は心で謝った。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




