特殊猫で向かいます!
優は顔を向けて
「南條さん?」
なに?
と聞いた。
その瞬間にクラスメイトの誰もが二人に注目した。
優は男子生徒の中でも可愛い系だが顔が整っており女子生徒で憧れている子が多い。
葵菜は女子生徒の中でもダントツに可愛らしくお嬢様だったので男子生徒でホの字の子が多い。
つまりどちらも異性に人気だったのである。
武人は目を瞬かせながら
「おおっと、おいおい」
と心で呟きながら
「優」
と顎を動かした。
目立っているから他へいけと言外に告げたのである。
優は頷くと
「ごめん、武人」
と立ち上がり
「南條さん、屋上行こう」
とにっこり笑いかけた。
葵菜は頷いて武人を見ると
「ごめんなさいね、有栖川くん」
と言うと優と共に立ち去った。
武人はざわつくクラスメイトの騒ぎを耳に
「後で優から聞いてやろー」
と心でぼやいていたのである。
優は屋上に上がると誰も付いて来ていないことを確認し
「それで話って何?」
と聞いた。
葵菜は頷くと
「その、竜原口くんのお兄さんって警察の人でしょ?」
と聞いた。
優は頷き
「うん、そうだよ」
と答えた。
葵菜は俯きながら
「あのね、実は…」
と紙を一枚出しながら話を続けた。
優はそれを受け取ると強く頷き
「わかった、兄に聞いてみる」
あのさ
「僕が返事を持ってくるまでお母さんにはそのママ友の名倉って人と会わないようにさせて」
だってそのお話おかしいもん
と告げた。
葵菜は泣きそうになるのを懸命に堪え
「やっぱり、おかしい?」
お母さんに竜原口君が言った通りのこと言うわ
「ありがとう」
と頭をぺこりと下げた。
優は慌てて
「ううん、僕の方こそ言ってくれてありがとう」
だって南條さんが悲しむの辛いし
「力になれて嬉しい」
とにっこり笑った。
葵菜は笑顔になると
「竜原口くん」
私もこんど何か力になるね
と手を出して優の手を握りしめた。
優は笑顔で
「うん、ありがとう」
と答えた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




