私兵偽造でございますか?
優は駅の前のロータリーに立ち
「問題はここからだよね」
と呟いた。
「これ以上騒ぎをおこしたくないし」
そう言って財布から札を出した。
「こういうの作るのって特別な機械がいると思うんだ」
駅の売店の人は普通に受け取っていたから直ぐにわかるものじゃなかったと思う
リリアは考えながら
「さようでございますね」
フィマールでも通貨は他で真似できないように呪をかけておりましたので
「必ず魔導の塔へと運ばれてきて特別な呪を施しておりました」
と告げた。
優は頷き
「後はそういう悪いことって人目に付かないようにするものだから…そう言う怪しい場所だよね」
と呟いて、駅の側のレストランを見た。
「ねえ、もうお昼だからご飯食べよう」
リリアは急な話の展開に
「は、はい」
かしこまりました
と答えた。
優はレストランへ行くと二人でハンバーグランチと日替わりランチを頼んだ。
二人が犯人の本拠地の手前までたどり着いたとき、秀美もまた
「小金井の駅か…」
とカメラ映像を確認しながら突き止めていたのである。
秀美と修吾と他の刑事は小金井駅の周辺の地図を机の上に広げどんな建物があるかを調べていた。
修吾は鑑識からの報告を広げながら
「偽札…かなり精巧に作られているみたいだな」
紙も本物と同じ材質のものを使っているし
「特殊印刷に似た印刷の仕方をしている」
透かしもな
「流石にホログラムはなかったが」
と告げた。
「印刷の特殊機械が無いと出来ないものだ」
秀美は頷き
「家のカラー印刷じゃダメだってことで一般家庭は除外だな」
と告げた。
修吾は結果を秀美に渡し
「そう言うことだ」
恐らく他に出回っていないところを見ると様子見の足掛かりだから警察が動いていると分かっている訳じゃない
と告げた。
秀美は笑みを浮かべると
「つまり、油断している、か」
と告げた。
そして地図に指を持って行くと
「可能性として高い二か所から潰すか」
万が一気付いて逃げるかもしれないから駅と周辺に配備だけつけておく
と告げた。
修吾も頷き
「ああ、廃屋のアパートと工場だな」
と告げた。
「どっちを先に潰すつもりだ?」
秀美は笑みを浮かべた。
そして、全員がそれぞれの役割の場所へと向かったのである。
優とリリアはランチを終えるとコンビニに入り
「あのね、おばあちゃんち探しているんだけど」
この辺の地図ありませんか?
と聞いた。
コンビニ店員の壮年の男性は
「そうか、おばあちゃんちか」
と言い裏から地図を持ってきて広げた。
「どの辺りか覚えているかい?」
特徴とか
「住所とか」
優はそれを見て
「うん、この前来た時にね」
なんか人のいない怖そうな建物かなぁ家かなぁが近くにあったの覚えてる
と告げた。
コンビニ店員はう~んと考え
「人のいない怖そうな建物と言えば…もしかして、2年くらい前に閉鎖した工場かな」
と言い
「ここの工場…前は印刷会社だったんだが不況で閉鎖してね」
放置されているね
と告げた。
優は笑顔で
「多分ここだと思う」
と言い
「ありがとう、おじさん」
と告げると
「違うかったらまた来るかも」
と手を振ってコンビニを出た。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




