私兵偽造でございますか?
リリアは慌てて
「優、さま…その」
と聞いた。
優はリリアを見ると
「うん、悪いことする時って普通は人に隠れてするよね?」
だから人が余りいないとか寄りつかない場所だと思うんだ
と告げた。
リリアは納得すると
「確かにそうでございますね」
そう言う場所や時間帯を選ぶものですね
と呟いた。
フィマールでも他の国の間者はそう言う動きをしていたことを思い出したのである。
優はリリアの手をつかむと
「行こう」
と工場に向かって歩き出した。
工場は駅から歩いて15分。
優とリリアは小さな町工場と言う風情の建物を前に
「ここだね」
「はい」
と立ち尽くしていた。
優はそっと足を進めて閉じているシャッターの横の扉のノブに手をかけた。
くるっと回って開いたのである。
優はリリアを見るとお互い頷いて戸を開けると中へと入った。
誰もいないはずの工場。
機械も動いているはずはなかった。
が、そこに5人ほどの男がおり、機械が動いていたのである。
「誰だ!!」
男の一人が振り向き優とリリアを見た。
その男こそ偽札を使った男であった。
優は驚き
「あ、あ…」
と言葉を失いつつ
「ぼ、僕は…探偵…探偵!」
と叫んだ。
「紙幣偽造をしているのを…暴きに来た!!」
男は目を細めてニヤリと笑い
「ほう、ガキが中々鋭いじゃないか」
と銃を手にすると
「だが残念だがこの世から消えてもらうしかないなぁ」
と構えた。
後ろでは他の人間が優たちの方へと向いていたのである。
リリアは彼らを見ると
「優を害しようとする者は許しません」
万死に値します
「死んで悔いなさい」
と言い放った。
男達は顔を見合わせると
「これは…売りをさせたら極上の女じゃないか」
美人局でもさせるか?
と笑った。
優はリリアを見ると
「リリア、殺しちゃダメだよ」
絶対にダメ!
と告げた。
リリアはそれに驚き
「優を害しようとしているのですよ?」
と告げた。
優はう~んと考え
「リリアなら本当に殺しちゃうかもしれないし」
と悩んだ。
男達は笑いながら
「そんな細腕の美人がなんだって?」
まあガキはあの世だな
「女は売りだな」
とゆっくり近づいた。
優はハッとすると
「兄の応援だから」
気絶させるだけにして!
と叫んだ。
リリアはハッとすると
「確かに!」
と目を閉じて
「かしこまりました」
と告げると
「ラルジュヴァルナー!」
と手をあげて振り下ろした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




