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魔法使いともやもやと  作者: 雪陽炎(旧名:ぷらすとぷらす)
道とお部屋と変わる子と
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苦手なもの

 私は魔法の詠唱が苦手でいつも、先に唱えた人の真似ばかりしている。

(でも、アニーちゃんがいつも一緒に教えてくれた)

 私に合わせ、詠唱は苦手と言ってくれる。それが嬉しくて、甘えてしまう。

「本当に苦手なのは、アニーちゃんの優しさに甘えている自分なのにね」

 変わろうと思う。変わりたいとも思う。でも今のままで良いと思う自分もいる。


「りゅく」

 ミルクが私の頭を撫でる。肉球の柔らかさに私の心は澄んでいく。


 扉を開けるとき、アニーちゃんが選んだプリムラの花は私の心も開けたと思う。

 本当にアニーちゃんはお姉ちゃんだなって感じた。

(ただ昨日からぼんやりしている気がする。どうしたんだろう…)


――秘めた想いがあるのなら、いつか話してくださいね。私の愛しいお姉ちゃん


 魔法を唱えてみた。下手でもきっちりやる。そうすれば、変われると信じて。

 ドレス姿がすごく似合っていたお姫様なお姉ちゃんのように。


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