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ミルクの名前
「みゅーく」
ミルクの声にドキッとして見つめる。アニーちゃんの口癖だから、慌てた。
今、私は自分の部屋にいる。きっとアニーちゃんも自分の部屋にいると思う。
「ミュリュク。言葉を変えることってできるかな」
名前を付けるときに真っ先に思い付いた名前をミルクに告げ、諭す。
アニーちゃんの口癖を入れたのは、エルフが長い時を生きるからになる。
エルフの心とともに成長する。心が成長し続ける限り、生き続ける。
(老いた、と思ったら老い始める、か)
だからエルフは森に住む。エルフだけで暮らす。でも私は外で暮らしたくなり、
親を説得し、院長先生の家に預けられた。そしてアニーちゃんと出会った。
もしいつか、アニーちゃんと別れる時が来ても、ミルクがいれば、大丈夫。
「りゅく」
ミルクの言葉が変わった。ホッと胸をなでおろす。
ミルクを見つめていると、魔法の練習を思い出した。
(魔法の詠唱の苦手意識もなんとかしていきたいな)




