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4月1日

「なるほどー。エリーちゃんが王子様でアニーちゃんがお姫様だったのか」

「アニーちゃん悩んでいたから、服選びの参考にしてほしくって」

「だって色とテーマがあれば簡単に選べるって思ったんだもん」

 私たちは試着場の受付に服を渡す。


「お願いします」

「お受けしました。お昼には出来上がっていますので、よろしくお願いします」

「え、そんなに早く出来上がるんですか?ホントに?」

 エリーちゃんの驚いた声に、店員さんはにっこり笑い、返答する。

「はい、本当です。本日の午前中だけ、現実になりえます。まるで魔法のように」

 日めくりカレンダーを見ると四月一日になっている。


 下りのエスカレーターに乗り、手すりを掴む。ステップの中央で止まって待つ。

 片側によったり歩いたりすると、重さや振動で故障しやすくなる。


(お兄ちゃんなアニーちゃん、か)

 愛らしさの溢れる子が選ぶ道を応援したくなり、目の前の頭にポンと手を置く。


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