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もやもや発見
リン姉はポーチからマントを取り出し、羽織る。ケースを開けて杖を手に取る。
形と大きさは指揮棒のタクトに似ていた。院長先生の杖はもうワンサイズ大きく、
チアリーディングのバトンと同じ長さで、エリーの弓もほぼ同じだ。
「もやもやがいる。気をつけて」
リン姉は路地に入られ、魔法を唱える。
――言葉よ言葉、言の葉よ、積もり積もって重なって、みんなを守る壁になれ
「これでしばらくはみんなを守れるよ」
周囲を見渡す。ぼんやりとしたものいる感じはする。さらに探っていく。
「もやもやについて深く考え込んだり、悩んだりするとさらにもやもやが出るよ」
リン姉の声で思考を止めた。場所を特定しようと観察する。人が足早に流れる。
「あの辺りを探してみて」
「グレーの髪で背が高い男性がいる辺りですね」
うっすらと気配がした。漠然となにかあるような、そんな感じがする。
「今の感じがもやもやの初期状態なんだよ。覚えていてね」




