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誕生日おめでとう
「自分で選んで自分で決めるんだね。難しそうだよ」
ボクはついうつむいてしまう
「最初は真似からでも良いよ。歌も文字も魔法もなんでも最初は真似ているからね」
「あ、そっか」
「人は変われる。自信を持って歩くと良いよ」
リン姉の声がする。夕食の時間のようだ。
「寂しさに耐えてうつむく癖が治っただけでも十分変わったと、僕は思うよ」
「ありがとう、お兄ちゃん。夕食の準備があるから」
「うん。またね」
ボクは部屋から一歩踏み出す。
(最終的に変われたら良いんだ。今はまだ院長先生の真似よう。それでもいつか、
きっとボクはボクに、ボクだけの魔法使いになるんだ)
そう決意して、キッチンに行くとエリーがいた。
「おかえりエリー」
「ただいまアニーちゃん」
豆乳クリームとメープルシロップの誕生日ケーキは特別な味がした。




