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メガネを外すヒユリさん
「大丈夫、お姉ちゃん」
「お兄ちゃんだってば。大丈夫だよ。歩き方を変えればいいんだし」
このローブを着てからよく足を引っかける。
(卒業記念にいただいたローブなのにな)
とりあえず歩き方の幅を小さくして、リビングに向かう。
リビングではヒユリさんがお茶を淹れてくださった。オレンジの香りがする。
「年末に収穫したビターオレンジの皮で作りました。リラックスできますよ」
香りが部屋中に満ちる。ヒユリさんは眼鏡をケースに入れ、ボクに尋ねてきた。
「そうですか、ローブは大切にしまって置いたのですか」
「はい。記念品ですから、大切に扱おうと思っています」
「私も大切なものは箱に入れて管理しているよ。お手紙とかね」
リン姉は文通相手がいて、そのお手紙は大切に保管していると嬉しそうに話す。
いろんな人たちとお手紙をやり取りはいろいろ勉強になると教えてくれた。
やがて話は、ローブの話から服の話に切り替わる。




