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選択肢をください
「上書きや削除はご法度だ。法則が狂うと言われている」
ボクはショックを受けた。
「最初にここへ来たのは、もやもやを清められるようにと願った言う連中だった。
以降はここに来る条件を増やす者、寿命を延ばせ、お守りの石を体内に持たせろ、
悲劇を与えてくれとほざくのもいたな」
管理人さんは淡々と説明する。
「そんなお願いをどうしてかなえちゃったんですか」
「ここはだれでも来られる場所だ。種族、年齢、性別、善悪、すべて受け入れる。
必要以上の想いを籠めて魔法を唱えたのなら、聞き遂げてやるのが道理だろう」
管理人さんは疲れたように一息つく。
「ここは一生に一度だけ来られる場所だ。以上を他人に教えると願いは消滅する
仕組みになっている。さて問おう。そちらの望みを」
「望みって…種族の寿命差をなんとかできたらなって」
「それはすでに書き換えられた内容だ。法則には従ってもらう」
ほかの望みをボクは必死に考える。
「……選択肢をください」




