265/290
黄昏時に
「あれ、また右目の色が緑色だ。」
いつもと同じく桶に水を集めると、夢で見た時と同じボクの顔が映っていた。
「逢魔が時だからなのかな」
逢魔が時は夕暮れ時、またの名を黄昏時とも言う。
(黄昏は誰そ彼とも言われ、人の識別が難かしくなる時間…なら、ひょっとして)
ボクは意を決し、魔法を唱える。
――言葉よ言葉 魔法の言葉
ボクはこの場で 誓います
法則にある 種族の謎を
明らかにする そのために
エリーとずっと 暮らしていける
道を拓けと 願います
魔法を終えると、瞳に映る景色が練習場から別の場所に変わっていく。




