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みんなが喜ぶことなので

「良いんですか」

 ボクはリン姉を見る。

「アニーちゃんとエリーちゃんが行きたいんなら、行こっか」


 リン姉が一ケース、ボクはエリーと二人で一ケース持ち、お店の裏口に回る。

「お蕎麦の旬って秋でしたっけ」

「そうだよ。ただ夏に食べられる品種もあるから、今は夏と秋になるかな」

 エリーの言葉にバックホートさんが答える。

「食べ物は旬が一番おいしいから、旬に食べてほしいと思うよ。みんなも喜ぶし」

 お店の前にある飾ってあったサンプルを思い出す。

 春野菜とお肉の炒め物や炊き込みご飯、春魚の煮物など春の料理が並んでいた。


「とは言うものの、どうしても食べたいときもあるからね。そういう人のために、

保存の魔法や鮮度の魔法で徹底管理してあるから安心して良いよ」

 店の奥の厨房にはそばを引く道具、石臼があった。

 メルベクさんの姿を見る。春のお野菜を切って、スープに入れていた。

(旬かあ)


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