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桜の木を前にして
「もやもやが想像以上に濃く、多くなっています。ご注意ください」
「濃さも量も集まった想いの強さにもなるからね」
リン姉はタクトを取り出す。メルベクさんも籠手を身に着ける。
ロッサとミルクの額にある石が光りだす。
「この量だと近付く必要があるね。ドギー君はどうする」
「僕も行きます。発生源を見つけるにしても集めるにしても人手がいりますから」
「わかった、気を付けてね」
ドギー君は少しためらいつつ、刀を取り出す。
「どうしたの、ドギー君」
「斬る魔法を桜の木に向けるのは、気が引けるなって」
問いかけるボクにドギー君はためらう気持ちを教えてくれた。
「アニーちゃんとエリーちゃんとハープちゃんはどうする」
リン姉が聞いてきた。
「…一緒に行っても良いんですか」
「それを望むのなら、ね」




