205/290
家に向かう
「おはよう、で良いのかな。こういうときって」
「うさ」
「りゅく」
ボクは挨拶し、帽子をかぶりなおす。
「おはよう、ミルク、ロッサ。もう起きて大丈夫なの」
「りゅく」
「うさ」
二人は元気な声を上げる。
「それじゃあ行こう。ヒユリさんの家に」
ボクたちはベンチを立ち、ヒユリさんの家に向かい、歩き始める。
「りゅく」
なぜかミルクがボクの頭の上に乗る。エリーの肩にはロッサがいる。
「まあ良いか」
そういう気分もあるのだろうと、そのままに居てもらうことにした。
ロッサとミルクの額から光が細長く伸びる。その明かりを頼りに霞の街を歩く。




