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今できること
第三話 ボクと想いとマジョレット
「なおさら帰ろう。ヒユリさんの家に」
「だから」
「アニーちゃん」
エリーはボクの名前を強い口調で呼ぶ。
「いったん帰ろう。かえってちゃんと教わろう。もやもや集めのこと」
風がサアッっと吹く。
「もやもやを集める方法を知ることで、できることもあると思うの。今ネコさんの
ところに行っても、それこそ『なにができるのか考えて動いてください』だよ」
ボクは反論しようとして言葉に詰まる。
「アニーちゃんの気持ちはすっごくわかるよ。私だって学校で試験が終わるたびに
もっと勉強しとけば、とか詠唱の練習をしていたら、とか思ったもの。そうしたら
今ごろどうなっていたのかな、なにか変わっていたかなって気持ちはあるよ」
エリーは帽子の上から頭をなでる。




