152/290
まよう気持ち
「さて、今のうちにお掃除しよう」
子供たちが休んでいるとはいえ、やることはいっぱいある。
「帰ってきて良かった」
「下の子たちの相手って楽しいよね」
「そうだね。っともう図書室だ。はやく掃除しちゃおうか」
ボクたちは図書室の掃除を開始する。
(みんなといると楽しいな…絵も上手に描けたし、ここにいたほうが良いのかな)
魔法使いになるためには、学園のある町に行き指定された家に住む必要がある。
そこで魔法を学び、学園にも通う。一般知識や同世代との交流を深め、力を身に
着けていくものだと教わった。
ウイステニアではいろんな人に会った。これからも出会いは増えていくと思う。
ここで暮らしたい気持ちとウイステニアに帰りたい気持ちが交差する。
それは複雑に入り組んで、思考の迷路を彷徨う。
「ねえ、エリーならどうする。ここに居るのとヒユリさんのところ、どっちが良い」
ボクは思い切って声を出し、エリーに聞いてみる。




