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雨模様
ボクは精霊の魔法について悩んでいることを話す。
「大丈夫だよ」
お兄ちゃんは優しい声で答えくれた。
「変わっていこうっていう想いがあれば大丈夫さ」
「想い?」
「そう、想いさ」
お兄ちゃんは続ける。
「人の想いはいろんなことを成し遂げたんだ。青いバラや赤い色のスイートピー、
ピンク色のデルフニウムっていう花がそうなんだ」
月は雲にすっぽりと姿を隠す。
「まずは信じよう。自分を、そして精霊を」
「うん……」
「精霊はどこにでもいる。力を貸してくれるはずさ」
ボクの心は曇ったままで、視線を落とす。
ポツポツと雨の音がする。




