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二藍色の猫

(もや)かな」

「にゃーお」

 ボクの言葉に猫が答える。鳴き声が周囲に響く。


(きり)だと思うよ」

 エリーも答える。

「にゃーお」

 また、猫の声がする。声だけが周囲に響き渡る。


 声の主を探す。白くかすんだ世界の中、土手や橋が視界に入る。

(あれはなんの花だっけ)

 すくすくと育っている花に目が留まる。その花の種類が気になった。


(かすみ)だ」

「にゃーお」

 霞の中、家の屋根から猫が姿を現す。

 四本の足にそれぞれ靴を履いていて、毛の色は二藍色をしている猫だった。


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