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孫を照らす光

「良かったね。おじいちゃん」

「そうじゃな、ハープさん。いい人たちに逢えたな」

「うん。学園に通う楽しみができたよ」

 陸の学園へ入学を希望して緊張していた孫娘が久しぶりに笑う。

(友人もできたみたいじゃし、喜ばしいことだ)

 人魚が背負う宿命が頭をよぎる。


(人魚は人魚だけで暮らす。それはほかの種族との出会いを避けているからじゃ。

出会いから想い生まれ、花が咲き、結ばれる。じゃがつぼみのままで終わることも

あれば、咲いた後に散ることもある。そうなったとき人魚は泡となって消える)

 だから人魚には婚約者がいる。その人だけを愛する。


(獣人も虫人も自らに宿る力を扱いそびれれば、一生獣のまま、虫のままとなる)

 実際に息子夫婦は、泡と消えた。二人が愛したマヨラナの花を残して。


「おじいちゃん、私もあの人のように、光が似合う魔法使いになるね」

 孫娘の明るい声に、今とこれからを考えようと襟を正す。

(あの人って誰じゃろうな……)

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